検車場レポート
神田 紘輔 大阪 100期 |
打鐘手前で押さえて出た柴崎淳は、すかさず反撃に出た吉田拓矢のスピードを見極めるように踏んで番手に飛び付く。最終ホームで出切った吉田が先行。後位の併走は、2コーナーで武田豊樹が番手を守る。茨城両者でのゴール勝負かに思われたが、8番手から仕掛けた川村晃司に乗った神田紘輔が中のコースを強襲して1着に届いた。
「自分もサラ脚まではいかないけど、(川村に)うまくスピードをもらって伸びました。あれでもう外は回れないと思ってたし、(コースは)見えてました。自分の調子はいいですね」
番手をきっちりキープした武田豊樹は、直線で別線を張りながら2着に追い込んだ。
「雪も降って悪天候だったけど、気にならなかった。(柴崎は)飛び付き一本みたいな感じだったし、ダッシュで自分は余裕がなかった。ただ、(番手を守り切ったあとの最終)バックでは(別線を)止められるなと。吉田君と決勝に乗れるようにって思ってたんで」
「武田さんに気を遣ってもらいました」とは、積極策から僅差の3着に踏ん張った吉田拓矢。これで昨年12月の四日市記念から5場所連続で決勝に進んだ。
「(出切ってから)キツくてバタバタしてしまった。力んでいいフォームでモガけてなかった。感触的には重いけど叩けてはいるし、踏むべきところで踏めている」