検車場レポート
浅井 康太 三重 90期 |
決勝戦最後の切符を争った12Rでは中部トリオでワンツースリー。打鐘で切った井上昌己を最終ホームで竹内雄作が叩くと、番手の浅井康太が絶好展開をモノにした。
「雄作が先行して、ホームでは舛井(幹雄)さんと(井上)昌己さんがからむのかなと思ったので、(井上の)横を通過したときにどうかなとチェックした。昌己さんが4番手にいるのは3コーナーでわかったし、そのときに踏んでくる動作があったので雄作を残しながら舛井さんのコースを空けた。でも前が強いんで、そのおかげですね。残すことと3人で決めるのは番手の仕事。それをしっかりできたのは良かった。雄作が落ち着いて出し切ってくれてるし、ラインがしっかりかみ合ってるのかな。(勝負は)とりあえず明日(決勝戦)なんで」
ラインで上位独占の立役者となった竹内雄作だが、レース後は決勝戦へ向けて気持ちを入れ直す。
「自分のなかではいっぱいいっぱいでした。後がどうなってるかわからなかったけど、後ろを信じて。出切ることだけを考えてました。相手が良かった。出やすい形になったけど、打鐘で踏み遅れてたし、1個1個修正するべき点はある。あれが吉田(拓矢)だったら突っ張り切られてると思うので。アップの時点で体が重かったし、そこをケアして。ラインから優勝者が出るように頑張りたい」
舛井幹雄が地元の意地で食い下がって、うれしい記念初優出を決めた。
「これでアカンかったら辞めるぐらいの気持ちで。残り1周で声が出た。自分への声。ここで離れたら終わりやと思ったので。ひとまず役割を果たしたし良かった。まさか記念の決勝に乗るとは…。言葉がないぐらいうれしい」