検車場レポート
池田 憲昭 香川 90期 |
最終4コーナーでハコ展開を迎えた池田憲昭が鋭く抜け出して、デビュー14年目にして記念初制覇を達成した。 目標の小川真太郎が斬りにいくと、前受けした三谷竜生が下げて、誘導員の後位に収まる。単騎の簗田一輝は7番手、中川誠一郎は8番手のまま動きがなくレースは進む。後ろの動きを警戒しながら小川真は鐘の4コーナーから腹を括って先行。三谷はホーム手前から巻き返しに出るも、進みは悪く3番手を固めた岩津裕介の仕事もあり出切れず。ラインの前後の活躍により池田は絶好のVチャンスをモノにした。
「作戦はなくて、岩津さんが巧く操縦してくれました。(小川真の)先行は想定外でした。三谷君がすぐくるから4番手、5番手になってもいいと話していたので。(最終)4コーナーから直線に入ってからは無我夢中でした。大外から中川さんがくるかなと思っていたので優勝の確信を得たのはゴール線を切った時。(記念)初優勝ですけど特に思いはないですね。欲がないので(笑)。状態はそこまで良くなかったけど、前の選手のおかげです。今の競輪はタテがないとGクラス以上では戦えないし、タテを出していたことがこういう時のために活きました。この後は地元記念も控えているし、良い弾みにしていきたい」
三谷が行き切れないとみるや内に斬り込んだ東口善朋は、中四国勢の後位を確保すると最終2センターから外を回して、内を伸びてきた椎木尾拓哉とのつば競り合いを制し2着も口をついて出たのは反省の弁だった。
「地元(記念)の決勝だったのに見栄えの悪いレースをしてしまった。昨日(準決勝)まではリラックスして臨めていたけど、発走機についたらものすごい声援があって。3番手からでも優勝を狙うつもりではいたので、つい。このことは今後のレースでしっかりと返していきたい」
東口とゴール前は搦みながら椎木尾拓哉は伸び切れず。
「ごちゃついたので、コースを探しながらでした。でも結果が、結果なので。また、次に頑張っていきたい」
チャンピオンユニフォームを身にまとう三谷竜生は、緒戦で結果を出せず今後の課題をあげた。
「良い展開になり過ぎて見過ぎてしまった。鐘の所でいけていれば叩けたはず。でも準決、決勝と同じ所で仕掛けていけていない。この後しっかり練習して今後に向けて仕上げていきたい」