検車場レポート
桐山 敬太郎 神奈川 88期 |
注目の決勝戦は大方の予想通り、近畿と中四国勢で激しい先行バトルが繰り広げられた。これで桐山敬太郎にとっては絶好のまくり頃。豪快に前団を飲み込み、14年の小田原以来、5年ぶり2度目のG3制覇を果たした。
「もがき合うのは見えていたので、外に踏み出せる時にしっかり行こうと。踏み込んで、行けるとは思いました。3日制(のG3)とはいえ、うれしいですね。小田原記念を獲って、次の年にG1決勝に2回乗ったんですけど、その次の年からボロボロでしたからね。長かったけど、腐らずにやってきてよかったです。ずっとG1決勝から遠ざかっているので、またG1決勝に乗って、狙えるようにしたい」
中国勢との連結を外してしまった荒井崇博だが、最終3コーナーから外をまくり上げて2着に入った。
「本当は付いていかないといけないけど、もう降りてしまっていた。河端の仕掛けがどうなるか分からなくて、反応できなかった」
自力型3車が並んだ近畿勢は高久保雄介が前受けから突っ張って逃げる。最終ホームから番手まくりを放った山本伸一だが、3着に入るのがいっぱいだった。
「(高久保が)突っ張ってくれたんですけどね。僕の判断ミスかな。もう少し早く出ればよかったかもしれないけど、難しいところですね。もうちょっと勉強します」
宮本隼輔を見切って打鐘の4コーナーから自力に転じた河端朋之だが、2段駆けの近畿勢を乗り越えられなかった。
「宮本がもっとポンと行くと思っていたんですけど、ずっと合わされる感じだったので、僕も後ろでフワフワしてました。桑原(大志)さんも付いてくれてるんで、見切りをつけて行きましたけど、(山本に)番手まくりをされてキツかったです。内と外から行かれて力が抜けました」