検車場レポート
松浦 悠士 広島 98期 |
松浦悠士は8番手から上昇した田中晴基と中本匠栄を追って吉澤純平にフタをすると赤板手前で田中を叩くとその上を吉澤が勢い良く叩き踏み遅れた3番手の武田豊樹を捌いて好位を確保し打鐘を通過。最終2コーナーで杉森輝大が吉澤の番手からまくり出るとその上を松浦がホームから巻き返していた渡邉一成に合わせる形でまくり上げる。先まくりの杉森を3コーナー過ぎで捕らえると後続を振り切り今年6月の取手記念以来、通算3度目の記念制覇を成し遂げた。
「(田中さんが切ってそれを)叩いて誰もこなければ、駆けようと思っていた。吉澤さんがきて番手に飛び付こうと思ったけど、踏み遅れてしまって小倉さんの助けもあって3番手の位置になった。(最終ホームで)(渡邉)一成さんがきたのが見えたので、杉森さんが出ていくのをアテにせずに踏み込もうと。(先まくりの杉森さんを)乗り越えられて良かった。人気になっているのを見て大丈夫かなと思ったが、応えられて良かった。しっかりとレースができて、勝てて内容も良くて(小倉さんと)ワンツーが決まって最高に嬉しい」
小倉竜二は松浦が3番手を取るアシストから巧追して2着。
「車番が悪かったので、(スタートは)出てからどうなるかなと。茨城勢の二段駆けはミエミエだった。松浦君が3車のまくり合戦を良くまくり切ってくれた。(自分たちが先まくりの杉森君と外の渡邉君の)間で、追走するのもタイミングが取り辛かった。(準決で)千切れたので2着をキープできて良かった」
田中晴基は初手8番手の位置から先に動いて松浦ラインを追走し確定板入り。
「2分戦だったので、茨城勢と中四国勢のラインの間に単騎の誰かが入るだろうと思っていたら自分を含めて単騎4人がみんな後ろでびっくりした。誰も動かなかったら、このまま茨城勢が駆けて何もせずに終わると思ったので、自分がレースを動かそうと。結果的に動いて正解だったけど、欲を言えば、どこかでまくりにいきたかった。でもそういうチャンスはなかったですよね。自分でやるからには何かしようと思ったし、動いて松浦君のラインを追うことができての3着だしやった方だと思う」