検車場レポート
浅井 康太 三重 90期 |
後ろ攻めの嵯峨昇喜郎が赤板で上昇に合わせて中団の村上義弘が踏み上げて番手で粘り打鐘を通過。最終ホーム過ぎに小松崎大地が村上を退けて番手を死守するも1コーナーで後方から柴崎淳が一気にまくる。抜群のスピードで逃げる嵯峨をバック前で捕らえると番手の浅井康太と地元勢を追っていた諸橋愛を振り切り10年振り3度目の地元優勝を達成した。
「初日と2日目に使ったフレームに朝、換えました。小細工なしの勝負だと思っていた。打鐘過ぎに一回(仕掛ける)タイミングがきたけど、自分の航続距離ではなかった。ホーム過ぎには仕掛けないと2人で決まらないと思った。4日間の中で一番脚的には良かった。踏み出しの感じも良かった。道中で諸橋さんに追い上げられるとタイミングがズレてキツかった。10年前とは違って優勝を狙っていかないといけない立場だし、盛り立てていかないといけないし、1着を目指して走らないといけない。このフレームで優勝できて、良い感じで競輪祭にいけると思う。流れは良いので」
諸橋愛は地元勢を追う形から2センターで浅井の内を突く。絡みながらも直線で伸びて2着。
「村上さんはやる(北日本勢の番手で粘る)だろうと思っていたし、あの位置にいれば、(柴崎は)絶対にまくるだろうと。最後は力負け。悔しいね。でも賞金を上積みできたのは良かった」
浅井康太は2センターで諸橋に内を入られて弾かれて耐えるもゴール前で僅かに伸び負けて3着。
「(諸橋さんが)いるのは分かっていて、どう凌ごうかなと。でも一発目でヤバいと思って、二発目で(やられると)(柴崎)淳の前にいかれるからこらえた。互いが力を出し切ったんじゃないんですかね。これが競輪の魅力だと思うし。村上さんも粘らるだろうなと。そういう選手だと思っているので」