検車場レポート
松谷 秀幸 神奈川 96期 |
正攻法に構えた平原に松谷-伊勢崎彰大-萩原孝之の南関勢が付け、中団は三谷竜生-坂口晃輔の中近勢。後ろ攻めから中四国勢で周回を重ねる。青板のバック過ぎに誘導を切った三谷を宮本隼輔が押さえて先行態勢に入るが、打鐘前で後方から踏み上げた平原が内へ切り込み宮本を掬い先行。松谷は平原をしっかりと追走したが、伊勢崎と萩原は追えずに離れる。松谷は後位に入っていた宮本をけん制すると、ゴール寸前で粘る平原を交わす。
「(200勝の時も平原を目標?)そうですね。まくりのイメージが強いけど、その時も、今回も、(連係した)2回とも先行してくれて、両方1着です。(優勝は)平原君と、3番手、4番手に付けてくれた先輩のおかげです。あとは師匠の佐々木龍也さん(57期・引退)ですね。引退しても気にかけてくれて、ここにくる前もバイクで引っ張って貰った。『結果にこだわって勝ってこいよ』と言われていたので優勝できて良かった。(自分は)ジャンの所で連結を外さなかったのが大きい。(付け切ってからは)余裕はあったし、ワンツーで良かった」
平原康多は充実の援軍を背に打鐘で斬り込んで主導権を握るも松谷に差されて2着。 「トリッキーってわけじゃないし、瞬時の判断ですね。宮本がスローピッチだったし、内ががら空きだったから。松谷も強いから、ジカじゃ(差される)。でも、あれを振り切れるようじゃなきゃダメだな。また頑張ります」
3着に入線したのは小倉竜二。 「宮本はもう駆けて良かったですよね。駆けるところで駆けなかったから、そこを平原君が逃さなかった。しゃくられたので、僕は自分の位置を確保した。でも最後は内に入って踏まずに終わった。だったら外でどこまで行けるか体感しても良かったですね」