検車場レポート
坂本 健太郎 福岡 86期 |
打鐘前に南潤が藤根俊貴を押さえて先頭に立つと、中団に下げた藤根と中近勢を追った簗田一輝で併走に。最終ホームで簗田が藤根を締め込むと、野田源一が中団へ追い上げて、その勢でまくるが、神田紘輔が巧みなけん制で野田の勢いをストップ。だが、すでに1センターから仕掛けていた坂本健太郎がそのを猛スピードで駆け抜けて、最後は2着に5車身を付ける圧勝だった。
「お膳立てが整ったって展開でしたね(笑)。最近は踏めばそこそこ車が出るけど、それまでの判断も含めた反応がイマイチな感じで。ここ2カ月位かな。それでもGⅡの1着なので嬉しいです。俺ももう年だから(笑)。ただ、高松宮記念杯の選考でボーダーラインの少し下にいるので、残り2走は頑張らなないと」
藤原憲征は最終バックで9番手だったが、和田圭が最終2コーナーで内に斬り込んだタイミングで外を踏むと、鋭い伸びを見せて2着に突っ込んだ。
「野田さんが張られてスリップしていたので、危ないと思い外を意識した。前がみんな降りるタイミングで外へ持ち出して、その後に僕だけ下りを降りる形になったのでラッキーでした。そこは風向きも少し追っていたと思う。僕の脚というより、下り坂と風のおかげです」と謙そんするが、高配当を生む伸びを見せて穴党ファンを喜ばせたことは間違いない。