検車場レポート
山口 拳矢 岐阜 117期 |
6番手から動いた木村幸希は、山口拳矢にフタをしてから鈴木竜士を叩いて先行勝負に出る。中団は単騎の武田憲祐と鈴木竜士でからんだが、鈴木が単独の4番手を確保。そこへ最終1センター過ぎからスパートした山口が一気に襲い掛かり、段違いのスピードで前団を飲み込んで1着。初めての記念シリーズで無傷の優出を果たした。
「本当はホーム線で仕掛けようと思ったんですけど、前がやり合っていたので、そこの決着が付いてから行きました。踏み出した瞬間に行けると思いましたね。自分では準決でどうかって思っていたし、周りからも準決からレベルが違うと言われていた。もうちょっと内容が良かったらいいんですけど。ここまで来たら優勝を狙いたいです」
中団を確保した鈴木竜士は、最終バックから山口を追いかけて2着に入った。
「山口君の強さが想定外でした。まくりに来るとは思っていたので、(吉田)敏洋さんが付いてきたとしても、張りながら出て行って最後に抜くっていうイメージだったんですけど、強すぎました。自分は昨日(2日目)に引き続き、臨機応変には走れたし、状態は抜群に良いと思います」
山口の踏み出しで車間が空いた吉田敏洋だったが、鈴木の後ろで立て直して、激戦の3着争いを制した。
「(山口は)踏み出しよりも、その後にぐんぐんスピードが上がっていくのがヤバい。なんせ強い。(直線では)バンクの特性で踏み勝ったけど、調子は良くも悪くもないです。でも、日に日に良くはなっていると思います」