検車場レポート
守澤 太志 秋田 96期 |
赤板2コーナー手前で郡司浩平が出るが、北日本コンビの動向を見極めて山田英明が打鐘で切って出る。山田ラインを追うように、その上を高橋晋也がカマして先行策。飛び付いた山田は車間が空いて、5番手の郡司が最終2コーナー手前からまくる。逃げる高橋の番手の守澤太志は、郡司を外に張りながら直線。郡司との踏み合いを制した守澤が1着。
「(高橋が)落ち着いて、いいレースをしてくれた。余裕はあったんですけど、僕の技術不足で高橋君を残せなくて申し訳なかったですね。(今回は)S班になって初のGIで、しっかり結果を残したいなという気持ちがあったんで、とりあえず決勝に乗れてホッとしてます。日に日に自分の調子も上がってきている感触もある」
山田にからまれた内藤秀久が落車して、松坂洋平も乗り上げる。ラインでの上位独占はかなわなかったが、郡司浩平は2着で決勝につなげた。
「切った上を高橋晋也君を出させたら3番手取れるのかなってとこだったんですけど、そこは山田ヒデ(英明)さんの位置取りがすごかったですね。(5番手になって)無理でも仕掛けなきゃなって気持ちではいたんで。遅くても2コーナーでは仕掛けようっていう気持ちではいました。(感触は)正直、良くはないんですけど、うまく粘れて乗り切れたかなと」
最終3コーナー過ぎのアクシデントを内に避けた園田匠が3着に入り、一昨年10月の寬仁親王牌以来、久しぶりのGI優出。
「(山田が)完ぺきに位置を取って、あとは4コーナー勝負と思った。アクシデントがあって、(山田は)失格してしまいましたけど、しっかりレースを組み立ててくれました。昨日(2日目)の北津留(翼)君のアドバイスでセッティングも出たので、いつもの伸びる感じに戻ったと思います」