検車場レポート
深谷 知広 静岡 96期 |
山崎賢人が押さえて出るが、中団で平原康多と併走になった松本貴治が切って南関コンビを受ける。打鐘の2センター過ぎに主導権を握った深谷知広が風を切り、松本が3番手に飛び付く。松本のまくりは不発で5番手の平原はインを突く。番手から差し脚を伸ばす和田健太郎を振り切った深谷が1着。
「脚の状態はいいですし、徐々に良くなっていると思います。3日間、バックは取れているので、最低限、自分の力は出し切れているのかなと。(バンクの)コンディションに左右されることなく走れているのでいいと思います」
前回の奈良記念で落車して途中欠場の和田健太郎。万全の状態でないなかでGP王者として、深谷とのタッグで今年最初のGIで決勝にコマを進めた。
「(深谷と初めて連係して)今まで付いたことのない感じのタイプですね。南関の選手にたくさん付いてきたんですけど、ちょっと違う感じでした。(前回の奈良記念で落車していて)初日は感触も悪かったし、落車した自転車ではないものに乗っていた。でも、あまりにも感じが悪かったので、2日目以降は落車した自転車を調整し直して乗っている感じです。南関の自力選手おかげで、なんとかここ(決勝)に来れたと思います」
5番手の平原康多は、最終3コーナー過ぎに一瞬空いたインを逃さずに進出して、なんとか3着に追い込んだ。
「ジャンで最低限踏んで、前々に攻めてって感じだったんですけど、深谷の掛かりがすごかったです。(最後の踏むコースは)難しかったですね。松本が踏みやめて、その外を行くのはリスクがありました。まあ、内もリスクはあるんですけど(笑)。最後は本当に執念だけって感じでした」