鈴木浩太が逃げ切って完全V ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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健闘を称え合う(左・田川翔琉、中・鈴木浩太、右・宇佐見優介)
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鈴木浩太
サインをアピール
2度目の優勝を果たす

 10月18日(火)にTIPSTAR DOME CHIBAで「PIST6 Championship 2022-23」サードクォーター ラウンド6の決勝戦が行われた。優勝候補の最有力であった伊藤信がまさかの準決敗退に終わり、混戦の様相を呈していたが、そんな中見事優勝を果たしたのは鈴木浩太(千葉・119期)だった。
 
 レースは残り5周で1コースの宇佐見優介が最後方にワープし、鈴木は5番手からレースを運ぶかたちになった。ペーサーが退避しても動きはなく、鈴木は残り2周半から車を外に持ち出すと一気にスパートを開始した。その後は一本棒のまま残り半周を迎えて、最後は3番手から鋭く迫った田川翔琉の猛追を振り切って、先頭でゴール板を通過した。

 近況はPIST6で悔しい結果が続いている鈴木だが、今シリーズは前検日から好感触をつかんで臨んでいた。
「競輪でも感触は良かった。練習をしっかりやってきたので、それがどうでるかと思ったけど、タイムトライルで世界チャンピオン(伊藤信)にも勝てたし調子はいいと思う」。

 初日は逃げてまくってと強い内容で予選を勝利して、デキの良さを確信していた。
 「久し振りに連勝できた。自転車の感覚が良くてタイミングもばっちり合っている。勝手に進んでいく感じがあるし、こんなことはあんまりない。追い込んで練習したことがプラスにでているのかもしれない」。

 準決後は多少違和感を感じていたが、迎えた決勝戦ではしっかり修正を果たして自身2度目の優勝を成し遂げた。
 「準決はきつかったけど、しっかり寒さ対策をして、サドルの位置などをいじって修正できた。(決勝は)長い距離を行ったけど出切ってからはペースで踏めた。巧く隠れながら仕掛けられたことで、田川の反応が遅れたし、宇佐見さんがワープしてきてくれて一つ前のコースで走れたことが大きい。何より連日、いろいろな戦法の勝ち方を見せれていたことが良かったと思う。結果としては完全優勝できたし、今後のきっかけになってくれれば」。

 次回は11月1日(火)から行われるサードクォーター ラウンド9に出走予定で、勢いそのままに3Vを目指す。

髙野航記者

2022年10月18日 21時21分

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