中島詩音が逃げ切って完全V ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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激闘を終えて(左・村田瑞季、中・中島詩音、右・今藤康裕)
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中島詩音
最多タイの5V達成
持ち味の先行策でレースを掌握

 『PIST6 Championship 2022-23』EXTRA STAGE ラウンド2は、2月14日(火)に最終日が行われた。決勝戦にはタイトルホルダーと優出経験がある実力者に加えて、初優出を決めた2名のチャレンジャーが勝ち上がった。機動型同士でハイスピードバトルが繰り広げられ、残り1周半で先頭に躍り出た中島詩音が後続を寄せ付けず力強く逃げ切った。2着には飛び付いて2番手を確保した村田瑞季が続き、3着には立て直した今藤康裕が入った。

 【A級戦無敗の力を見せ付ける】
決勝戦のスタートポジションは先頭から後藤悠-中島詩音-今藤康裕-栗田万生-村田瑞季-原田翔真。レースは残り3周半で進出を開始した原田が残り2周半でインを切る。その動きを追った村田がその上を叩くと、中島がすかさずスパートを開始して残り1周半で先頭に躍り出る。中島の後位には飛び付いた村田が入るが、隊列は一本棒のまま直線を迎えて、後続は迫ることなく中島が悠々と逃げ切った

 「自分で動いて力を出し切ろうと思っていた。村田さんは突っ張ろうと思っていたけど、想定外の展開になって少し焦った。出切ってからは要所要所で流して踏んだけど、残り半周ぐらいでは脚が一杯でサドルから落ちそうだった。この強いメンバーを相手に勝てて自信になった。これからも誰も止められないくらい連勝を伸ばしていきたい。今節は腰の痛みがあってPIST6のなかでは一番状態が良くなかった。それでも優勝できたのは前々に踏んだ結果だと思う。今回で5度目の優勝だけど、根田(空史)さんの記録は全部S級だし、別物だと思う」
 
 中島はA級戦ではいまだ負け知らずで、これでSA混合シリーズと合わせて5度目のタイトル獲得となった。近況は競輪でも2場所連続優勝中と充実の一途を辿っており、次回は同じ千葉県で行われる松戸F2に参戦予定。昨年末に優勝を飾った得意舞台なだけに期待がかかる。

 また今節はPIST6では初となる121期のルーキーが参戦し注目を集めた。中でも決勝進出を果たした原田翔真は1次予選で2周先行から逃げ切り、準決勝は中島詩音を追走から2着。と機動力と器用さを生かして250バンクに順応していた。安彦統賀は惜しくも予選敗退を喫したが、初日の反省を生かし最終日は逃げてまくってと連勝。比佐宝太は連日、6コースと厳しい戦いが続いたが、順位決定戦Aではまくって1着と意地を見せた。

髙野航記者

2023年2月14日 21時11分

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