持ち味の自在性を発揮

　7月1日にTIPSTAR DOME CHIBAでPIST6 2023ラウンド11の1次予選が行われた。4Rには3度の優勝実績がある山田義彦が出走。山田は単勝1.0倍という断然の支持を集めたが、結果は水森湧太が残り半周からのスパートを決めて山田は着外に沈み、単勝17910円、3連単197100円という大波乱決着となった。
　
　レースは残り3周を過ぎた辺りで水森が山田を掬って3番手を確保。山田は5番手まで車を下げるもペースが緩み、見かねた北野武史が阿部宏之を叩き先行態勢に入る。水森はその動きを追走し、残り半周で山田に合わせてスパートを開始。ゴール前で逃げる北野を捕らえて先頭でゴール線を駆け抜けた。

　「出たとこ勝負でどこかで仕掛けたいと思っていた。力を出し切って末着ならそれで仕方ないと思っていたけど、内が空いてので前々に走ったら展開が向いた。今開催はメンバーが強いし、1勝もできないと思ってなかったのでめちゃくちゃうれしい。状態はそれなりにいいと思う。ナイトもしっかり着を取れる競走をしていきたい」
　
　近況は現行競輪でも自在性を駆使して成績が上向き傾向。強豪が揃う今シリーズのダークホースとして、2次予選も巧みな立ち回りから勝機を見出す。

• 選手詳細データ

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  水森湧太 選手東京・117期