課題を見つめる水森湧太 ~青森競輪~

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水森湧太
さらなる飛躍に向けて課題は明確だ
まだまだ成長途上

 青森ミッドナイト競輪は初日が終了。水森湧太(東京・117期)は初日の6レースで巧さを見せて1着スタートを切ったが、勝った本人は納得していない様子だった。
 後方に置かれた水森は、自身の仕掛けに合わせて渡邊颯太に先まくりを打たれる苦しい展開に。まくりを合わせ切られたかに思われたが「番手の人が遅れ気味だったのが見えたので一旦番手に入り直した」と、渡邊の番手を取り切り、最後は差し返した。若手らしからぬ冷静な立ち回りを見せたが、レース後は不満顔。「仕掛けがワンテンポ遅れたのが…。師匠(山崎充央)にも、緩んだところで仕掛けられる様に気を張っておけと言われているのに反応できなかった。自分の課題です」。水森の勝ちパターンと言えばホームからのカマシ。ただ、それだけではこの先がないことは本人も重々承知だ。「宮下(貴之)さんとも話したんですけど、レースのバリエーションをもっと増やしていかないと。本当は押さえ先行ももっとやっていかないといけない。得意なパターンで勝ててしまっているから、他の事を試す勇気がないんですよね。本当は今日みたいな予選の時にやっていかないといけないのに」。
 同門の武田亮、山本勝利と切磋琢磨する注目株。戦法のバリエーションを増やしていけば、大化けの可能性は十分にある。「これからですね。課題をクリアしていって、苦手なこともやっていかないといけない」。東京期待の機動型に、徐々に変革の時がやってきている。

熊谷洋祐記者

2021年10月19日 00時14分

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