小嶋敬二が往年の先行力で貫禄示す ~TIPSTAR DOME CHIBA~

photo-74623
小嶋敬二
気配は良好だ
若手機動型を封じて堂々の逃げ切り

 12月8日にTIPSTAR DOME CHIBAでPIST6 2023ラウンド28の1次予選が行われた。1Rには小嶋敬二が出走し、残り2周からのロングスパートを決めて貫禄を見せつけた。
 
 レースは残り3周を過ぎてペーサーが退避しても各選手の動きはなく、残り2周半辺りで6コースの加美山隆行がインを切る。5コースの小嶋はその動きを追うと、残り2周で加美山を叩いて先行態勢に入る。叩かれた加美山は口が空き、塩崎隼秀が俊敏に追い上げて2番手を確保。そのまま一本棒のままレースは進み、ゴール前は塩崎が迫るも先行した小嶋が逃げ切った。
 
 「本当は残り3周で加美山君が切ればその上を行くつもりだったけど、加美山君が切るのが遅くて自分も残り2周ぐらいからの先行になった。踏む距離自体は短くなったけど、その分、スピードも出ていない感じがしたし、後ろに塩崎君がハマっているのもわかったので、頼むから早めに来ないでくれと思った。結果的に押し切れたし、感じは悪くない。前回のPIST6は準決勝に上がれなかったので、まずは準決勝に上がることが目標」
 
 御年54歳でありながら、自慢の先行力は健在。近況は現行競輪でもS級戦でコンスタントに勝ち星を上げるなど上昇気配で、今シリーズは初の決勝進出を果たすシーンもあるかもしれない。

髙野航記者

2023年12月8日 14時28分

開催情報

ページトップへ