力勝負で新鋭・菊地圭の挑戦を退ける

　3月23日にTIPSTAR DOME CHIBAでPIST6 2023 ラウンド42の初日が行われた。2Rの1次予選にはタイトルホルダーの稲垣裕之が3番車で登場。1番車の菊地圭と2番車の渡辺正光の三者で人気を分け合うかたちとなったが、稲垣が残り1周半からのスパートで、みつどもえの激戦を制した。

　レースは残り3周でペーサーが退避すると、6コースの小野大介がインを切って、追った仲松勝太が外で浮くかたちとなるとそのまま小野を叩きにかかる。稲垣は5番手から前団の動きを見極めると残り1周半からスパートを開始。残り1周で逃げる仲松を捕らえると、後方かｒたまくりで迫る菊地も合わせ切って先頭でゴール線を駆け抜けた。

　「あそこ（残り1周半）は仕掛けなきゃいけないところだし、しっかり自分で動けた。2コースだったし、周りの動きを見ながら菊地（圭）君よりは先に仕掛けようと思っていた。体は動いているいし、脚の感じも悪くない。1着を取れてポイントに余裕はできたけど、ナイトも気を抜かずにしっかり走りたい。（今シリーズは傑出者不在で）優勝のチャンスもあると思うし、しっかりチャンスを逃さないようにしていきたい」

　PIST6ではまだ優勝経験こそないが、近況は予戦で11連対中と抜群の安定感を見せている。傑出者不在の今節なら格上の立ち回りを発揮し初Vを飾るシーンもありそうだ。

• 選手詳細データ

• 
  稲垣裕之 選手京都・86期