稲毛健太が2度目のVをゲット ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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稲毛健太
S級1班の意地を見せる(左から伊藤信、稲毛健太、小榑佑弥)
1年5カ月ぶりに頂点に輝く

 PIST6 2025 7月 第1戦は7月6日(日)に最終日が開催された。
 決勝戦には伊藤信、塩崎隼秀が3連勝で勝ち上がりを決め、優勝経験者の伊藤、稲毛健太に、初優勝を目指す若手機動型4選手の計6名が顔を揃えた。実力拮抗の一戦は、好位置確保から抜け出した稲毛が昨年2月以来2度目の優勝を飾った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から伊藤、小榑佑弥、塩崎、福元啓太、稲毛、高橋舜。レースは残り3周でペーサーが退避し、福元が前に出る。すかさず稲毛が先頭に立つも、高橋が叩いて主導権を握る。高橋がペース良く駆けていき、2番手、4番手はそれぞれ車間が空く。稲毛は残り1周付近から前との車間を詰めていき、2センター付近で逃げる高橋をとらえて、まくり迫る伊藤の追撃を振り切って1着でゴールした。

 「(今シリーズは)初日に試したいセッティングを試したが、ダメだったので元のセッティングに戻したのが良かった。(決勝戦は)最初に動きそうな福元(啓太)君が前のコースだったので、前に出て流したら仕掛けようと思っていた。(福元が)ちょっと踏んでいる感じもあったが前に出て、(高橋舜を)出させて、あとは車間を切って、詰まったところでいくしかなかった。前に出るのに脚を使ったので、なんとか勝てた感じですね。(勝因は)前々に動いたことかなと思います。(現行競輪で)今期はS級1班の点数を取ることが今の目標です」

 今シリーズは1次予選で仕掛け遅れる形での2着からのスタート。2次予選3着、準決勝2着と勝ち上がりの3走で白星を挙げることはできなかったが、準決勝に向けてセッティングを戻したことが功を奏したようで、決勝戦では現行競輪でS級1班として活躍する実力者として、その本領を発揮して2度目の優勝を飾った。現行競輪では近況苦戦が目立っていたが、この優勝で弾みが付きそうだ。

中田真弘記者

2025年7月6日 20時27分

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