地元の恩田淳平が気を吐く ~前橋ミッドナイト~

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恩田淳平
地元で最後を締めくくる

 6月23日から始まる前橋ミッドナイトは、主役を務めると思われた金野俊秋が直前になって欠場するなど大幅なメンバー入れ替えがあって混戦模様となった。こうなれば地元で強い責任感を持って臨む恩田淳平に期待する一手だろう。降級の今期はコンスタントに決勝には乗っているものの、決勝3着が最高の成績はいかにも物足りない。ここを走ればS級に復帰するだけに、総力戦で結果を出して弾みを付けたい。また、上越勢では、ここにきて気配一変の山崎寛巳も有力なV候補に挙げられる。
 大駒を欠くことになった南関勢だが、飯田憲司がいる。4月玉野ミッドナイトを優勝するなど機動力は折り紙付き。開催中止明け後は振るわないが、体調に問題なければ巻き返し十分。
 また、徹底先行で鳴らす尾崎悠生がここも優参なら、吉田裕全に流れが向くことも。

 新型コロナ感染症の混乱影響か、期の最後と言うこともあるのか、主力クラスが直前になって大挙欠場。俄然、恩田、山崎の上越コンビの存在が光るシリーズとなったが、注目はやはり地元の恩田だ。19年は一年間S級で奮闘。7月小松島記念のブロックセブンで1着の大ヒットを飛ばしたり、後期はほぼ毎場所確定板入りがある健闘で来月にはS級に復帰する。関東連係で番手、3番手を回る番組が増えて、S級では自力による連がらみがなくなっていったが、今期のA級戦では自力自在の持ち味が復活。色々と試行錯誤しながら再び自力を前面に出して走った。最終戦まで優勝がなく、決して納得のいく半年にはならなかったが、若手が出てきた群馬の練習環境にも恵まれ、自粛期間中にも身体を鍛え直してパワーアップ。今節も自力基本の競走となろうが、脚を使わないと勝負ならない次走からのS級戦を見据え、流れでは先行策やロングまくりなど長い距離を踏むレースも見られそう。実に5戦連続したミッドナイトもこれが最後。中途半端にならない走りで、2月当所225着以上の結果も出して締めくくる。

権田浩一記者

2020年6月22日 22時09分

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