手応えをつかんだ久田裕也 ~佐世保ミッドナイト~

photo-23900
久田裕也
連続優勝とエンジン全開
photo-23901
荒牧聖未
確定板を全く外さない近況

 本日2月5日に開幕の佐世保ミッドナイトは混戦模様も、久田裕也の勢いが違う。昨年11月に特班し、当初はポカもあったが、1月久留米、別府を連続優勝といよいよ本領を発揮し始めた。ここも先行基本の積極策で117期上位クラスのパワーを容赦なく見せ付ける。越智展孝が食い下がって四国ワンツーといこう。
 本来なら文句なしの本命とならなくてはいけないのが地元の瀬戸晋作。昨年後期の初のS級では4勝を挙げるなど健闘したが、直前の1月久留米は精彩を欠いただけに不安が残る。ただ、修正の範囲内。兼本将太に、松本大地、高木竜司の熊本勢とは別線となりそうで、四元慎也を連れてここから巻き返して行く。
 石丸寛之も波に乗り切れない近況ながら十八番のまくりが決まれば。下岡優季は1月四日市の落車から立ち直れているかだろう。

 久田はバスケットボール出身で自転車歴は浅かったにも関わらず養成所の試験に一発で合格した高い素質の持ち主。在所26位と中位に止まったものの、能力試験はオールAだった。デビュー後は順調そのもので、11月当所で4車そろって2段駆け態勢を敷いた九州勢を粉砕して無事特班を果たした。“1・2班戦は力強い先行で勝ちたい”との言葉通りのレースを展開しており、5場所目の1月久留米では単騎で大ガマシを打って、岸澤賢、前田義、前川大らそろった強敵を破って初Vを決めると、“初優勝は自信になった”と続く別府ではロングまくりで完全V。今はホームの小松島がバンク改修で使えず街道練習が多くなっているが、太田竜馬ら練習相手にも恵まれて“タイムも出ているし感じはいい”。地脚タイプでスピードに乗ってしまえば止まらない。特班初戦の1月小倉ミッドナイトを112着と評判通りの強さを発揮した同期の兼本将には負けられないし、勢いのままに、好印象の走路でも結果を出す。

 鈴木美教、荒牧聖未の力比べ。両者は直前の1月平塚でも予選2、決勝と2度対戦したばかりだ。ガールズケイリンコレクショントライアルだっただけに、今回とは様相が全く異なるが、デキは荒牧の方が上。鈴木は決勝進出こそ果たしたものの、前々走の落車の影響がモロに出ていた。対し、荒牧は鈴木との踏み合いを制して決勝2着。11月以降は確定板を外していない安定ぶりは本物で、公約通り5月京王閣でのコレクションの出場権を獲得してみせた。“車は出ているし、最後までしっかり踏めている。自力で力を出し切る”。ここも前々から鋭脚を発揮して決着。今回の相手ならまくりでしっかり勝ち切る。
 だが、鈴木は完調でなくても、戦える状態にはあるし、組み立て次第で逆転は十分。似たタイプながら荒牧よりも長い距離を踏める強みを生かし切れば。
 2強に、中川諒子、石井貴子、岩崎ゆみこらが迫る。

権田浩一記者

2021年2月5日 11時56分

開催情報

ページトップへ