押し切り目指す兼本将 ~高知ミッドナイト~

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兼本将太
仕切り直してここから再進撃
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久米詩
まさに新世代のリーダー
ガールズは久米詩が中心

 4月高知ミッドナイトは、3月広島でのS級特進には失敗した兼本将太が、仕切り直しで3連勝を狙う。強地脚を生かした機動力で長走路を攻略する。
 篠原龍馬、濱口健二の地元コンビが総力戦で抵抗する。来期にはS級に復帰する篠原は今年に入ってVはないが、着をしっかりまとめているし、2月小倉ミッドナイト決勝では兼本相手に逃げてあわやという結果だった。譲れないホーム戦も勇気ある攻めで兼本を苦しめよう。
 小玉勇一という好目標がある山田義彦は3月豊橋で落車の影響がなければ。

 先行でもまくりでもグイグイと加速していく強靭な地脚が魅力の兼本。チャレンジではレインボーカップ以外は一度も連を外さなかった実力は1・2班戦でも全く壁を感じさせない。特班初戦の1月小倉ミッドナイト112着から好走を続けており、2月佐世保ミッドナイトも112着、同月小倉ミッドナイト、3月防府を完全V、特進に失敗した直近の広島も113着と確定板を外さない文句なしの戦績だ。
 「1、2班戦でもここまでは積極的に行けてるんで問題ないですね。1・2班戦はラスト1周の入りがチャレンジより速い感じがする。スピードが上がるのが早い感じがありますね。展開の見極めが大切になってくるけど、佐世保では3本とも先行できたり、1、2班戦のほうが自分に合っていてやりたいレースができている。(特進に失敗したが)それよりも今は先行で力をつけたい。もっと積極的に先行して勝てないとS級では通用しない」
 “ダッシュや1車出るスピードとか瞬発力を上げていけたら”
という課題を意識しつつ積極的に攻めていく。

 ガールズは自信を付けた久米詩が本命だ。デビューの期から優勝を経験し、高いレベルで活躍を続けてきた久米だが、昨年10月久留米で石井寛子や奥井迪らを相手に優勝し、続く11月のガールズフレッシュクイーンを制したのをきっかけに一気にトップグループのメンバーに定着した感じだ。今年も1月取手のガールズケイリンコレクショントライアルを制して最高のスタート。その後、落車もあったが大きな影響もなく、直前の3月広島は大久保花らをまくりで下して優勝している。持ち前のスタート力を生かして正攻法の位置を確保。前々から流れに乗っていくのが基本的なレーススタイルだが、“1周駆けて押し切れるようになりたい”という気持ちの表れとして最近は最終バックを取るレースが急増している。ここも見せ場を作る競走から結果も出す。

権田浩一記者

2021年4月12日 14時16分

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