思い出の地、思い入れのあるブルーの勝負服で頂点に

　12月30日（木）に静岡競輪場を舞台に行われたKEIRINグランプリ2021はグランプリ初出場の古性優作（大阪・100期）が優勝。尊敬する村上義弘が2012年に京王閣グランプリを単騎で制したブルーの勝負服を身にまとい孤軍奮闘。見事なまでに力で別線をねじ伏せてみせた。

　初手は最後方の9番手。関東ラインの後ろで周回を重ねる。中団に構えた清水裕友が残り2周で先に切ろうと動いたが、正攻法に構えていた郡司浩平が突っ張る。タイミングを見極めていた吉田拓矢が埼玉勢を連れて打鐘前から主導権。古性優作は関東勢の動きに乗って4番手をキープ。後方に立ち遅れた清水裕友が最終ホーム手前から巻き返しを狙ったが、最終2コーナーで車を外に持ち出した古性優作が自力に転じた宿口陽一のさらに上をまくってそのままゴール線を駆け抜けた。
　「直線が長かったですね。ゴールまでが長く感じました。もう初手が一番後ろになったのでそこから組み立てようと。難しかったですけどジャンからは想定通りにいきましたね。ホームでミスってしまいましたけど、もう一回踏んでいってまくりに行けました。詰まり過ぎてヤバいと思ったんですけど踏むしかないと思って1センターから行きました。郡司さんが後ろについていたと思うのでこないなってあれ？あれ？って感じでした。声援も凄かったですし、なんかこう不思議な感覚でした」
　
　今年いわき平で行われた第64回オールスター競輪でG1初優勝。その権利を得て初のグランプリ出場を決めて、勢いそのままにグランプリを見事に制覇。来年はチャンピオンユニフォームをまとって競輪界を引っ張っていく。
　「来年は一人じゃ心細いので近畿勢がいっぱい一緒に乗れるように。来年は1番車に恥じないように近畿地区を引っ張っていけるように頑張りたい」
　
　グランプリは今年も〝４番車〟。立川グランプリの佐藤慎太郎、平塚グランプリの和田健太郎に続く3年連続で4番車が頂点に輝いた。来年は２年ぶりに平塚競輪場でグランプリシリーズが行われる。地元S班の郡司浩平は3着に終わった悔しさを糧に来年に向けて早くも動き出す。
　「1着を狙えるレースを作れなかったですね。せめて自分じゃなくてもラインで優勝を狙える仕掛けもできなかったのは悔しいですね。来年は平塚なので。またこの舞台に戻ってこれるように。そこに向けて一年間、しっかりと戦っていきたい」

• 選手詳細データ

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  古性優作 選手大阪・100期