坂本貴史がG3初優勝! ~函館競輪場~

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坂本貴史
りんりんと花束を両手に持ち記念撮影
ラインの結束力で優勝を勝ち取った

 8月7日に函館競輪場で開催された函館ミリオンナイトカップG3の決勝戦が行われて坂本貴史がG3初優勝を達成した。

 レースは正攻法で構えたのは嵯峨昇喜郎が率いる5車の北日本ライン。中団に松川高大-坂本亮馬、単騎の岡田征陽と川口公太朗はそれぞれ8番手、9番手。赤板で松川が上昇すると、嵯峨も果敢に突っ張る。松川は坂本貴史の外で併走する形になり、嵯峨もペースを上げて打鐘を通過。4コーナーで松川は内をキメようとするが、捌けず後退。最終ホームを嵯峨が先頭のまま通過し、バックでは北日本ラインが5車で出切っており、完全に北勢に有利な流れ。単騎の岡田が3コーナーから仕掛けていくも、4コーナーを絶好の番手で迎えた坂本貴史が直線で一気に抜け出した。

 「嵯峨君に全部任せていて、最初は前取ってと。よほどなら引いてカマす作戦だろうと思っていました。そうなったら誰か粘ってくるだろうし、あんまり外競りの経験はないけど、番手を守って競り勝てば優勝があるかなと」とレース前に青写真を描いていた様子。「でも、脚見せ終わってから嵯峨君が突っ張る雰囲気だった。(レースが始まり)突っ張ってくれた気持ちは嬉しかったです。あそこまでいったら優勝するしかないなと思っていました。最高のラインのおかげで優勝できました」とレースを振り返り初優勝をかみしめた。「これでG3初優勝。(今後の目標は)こうやって自分がラインに助けて貰ってG3が取れたので、北日本の自力型としてもっと存在感を出していけたらいいなと思います」と“競輪”としてのラインの結束力の意味を改めて実感した様子で、これからはG戦線で一皮剝けた坂本貴史が見られそうだ。

池端航一記者

2022年8月7日 21時24分

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