連係実績豊富な根田空史をリードして鋭脚を発揮

　10月16日（日）に松山競輪場で行われた『道後温泉杯争覇戦』G3ナイターの決勝は福田知也（神奈川・88期）が嬉しいG3初制覇。今年でデビュー20年目。8月に40歳を迎えた節目の年に見事に成し遂げた。
　
　根田空史とは今シリーズ3度目の連係で、二次予選は逃げる根田を交わしてワンツー。準決勝は強烈なまくりに付け切ってワンツーとスピードとカカリはすでに体感済み。顔見せで付けた時点で、すでに勝機を見出していた。
　「顔見せでつけたときに（根田の）ダッシュが今日が一番良かったので、自分の中ではほぼ8割は決まったかなっていう感じでした。あとはライン3人での勝負になるかなって」。
　
　後ろ攻めを選択した根田が赤板過ぎに押さえてレースを支配。番手を回った福田は余裕を持って車間を空けて待ち構える。最終2コーナーから反撃に出た佐々木豪を軽く張りながら直線で一気。中割りを狙った阿部力也の強襲も許さずにゴール線を駆け抜けた。
　
　「素直に嬉しいですね。今回は9レース制で裏開催ですけどいいメンバーが揃っていたので。佐々木君も地元で獲りたいでしょうし、前に出るかなって思っていたので想定に入れていたというか。（根田が）後ろ攻めから押さえて駆ければそうそうまくられないと思っていました。根田君のカカリが良かったので、引きつけて引きつけて真横まできたら持っていけば、後ろはもつれるんじゃないかなって。阿部君が入ってくるのは想定していましったし、そこだけ割られないように。根田君を残すとかまでは考えられなかったのでそこは反省ですね」。
　
　今後の目標はもちろん、特別競輪でも存在感を示していくことで、現状には満足せず脚力アップに励む。
　「110点くらいをキープできるようになりたいですね。郡司（浩平）君や深谷（知広）もいるんで。点数を上げればそういう位置も回れるようにもなると思うので」

• 選手詳細データ

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  福田知也 選手神奈川・88期