福田知也が地元GⅢ制覇! ~川崎競輪場~

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福田知也
賞金プレートを掲げて記念撮影
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地元勢で胴上げ
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7番車(諸橋愛)と9番車(和田真久留)の中を強襲
中割り強襲劇で激戦を制す

 川崎競輪場で開催されていた第10回大阪・関西万博協賛競輪(GⅢ)「全国都市緑化かわさきフェア開催 ~川崎市制100周年~」は14日に決勝戦が行われ、南関4車の3番手を回った福田知也(神奈川・88期)が直線で中コースを強襲し、22年10月松山以来となる通算2度目のGⅢ制覇を成し遂げた。

 号砲が鳴り佐々木眞也がスタート取りに動くも、それを制して山口貴弘が前を取り、北津留翼を迎え入れて九州勢が正攻法の構えからレースを進める。中団は充実4車ラインを形成した南関勢が取り、後ろ攻めとなった藤井侑吾が山口富生を連れて青板のバック過ぎから上昇を開始。佐々木はその動きに合わせて藤井をけん制しながら、赤板過ぎに押さえにかかるも、北津留が佐々木を突っ張りペースを上げる。突っ張られた佐々木は7番手まで下げた藤井の位置を確認しつつ前団との車間を詰める勢いで一気にスパートを開始。後方に置かれた藤井が打鐘過ぎ2センター付近から巻き返して最終ホーム付近で佐々木と肩を並べて主導権取りへ。番手の山口は遅れ気味に続き、初手から中部勢の後ろにいた諸橋愛が追い掛ける。和田は最終1センターで諸橋の後ろへと切り替えて最終バックを迎える。中部勢を追っていた諸橋が最終2センター付近から車を外に持ち出し、和田もほぼ同時くらいのタイミングで外を踏み込むと、スピードを貰った福田知也が和田と諸橋の間を割って直線でイエローライン付近を踏み込んで直線で突き抜けた。

 「普段やらない中割りを最近はできるようになって、昨日、今日、(7月の)平塚決勝とかでちょくちょくやれるようになって、いい感じで突っ込めるようになった。それが(優勝の)成果につながったと思う。セッティングをそういう方に寄せつつも、タテ脚が自分の長所だと思っているので、そこを殺さないよう狭いコースをいけるように立川からやりつつきた。(レースは)初手はどっち(のライン)が前でも、中団からって感じだった。北津留のやる気がどれだけあるかって感じだったけど、(佐々木)眞也がジャンからいい感じで駆けてくれて、眞也の頑張りが自分の優勝につながった。真久留が切り替えて冷静に対処してくれた。真久留の内が一番伸びるかなと思って、勢いを貰いながらぶつかりながらでも踏めばと。(優勝を)つかみ取ったいえばつかみ取ったけど、前の2人のおかげですね。今回もトントン拍子にきて、周りの人に支えられて優勝できた。競輪祭に出られる権利を頂いたけど、記念で点数を落としていると自覚しているので、狭いコースでも臆することないようにしたい。コツコツやって(S級)1班の点数を確保できるようにしたい。弟子も2人いるので、3人で練習量を増やしたりして、引っ張ってってもらえれば」

髙野航記者

2024年10月14日 18時13分

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