開場73周年記念『ちぎり賞争奪戦』が開幕 ~豊橋競輪場~

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古性優作
盟友との連係精度を高めて別線を迎え撃つ
強力S班タッグが再び立ちはだかる

 1月25日(木)から豊橋競輪場を舞台に開場73周年記念『ちぎり賞争奪戦』が幕を開ける。年末のグランプリ、年頭の和歌山記念と息の合った連係で別線を退けてきた近畿のS班タッグが今シリーズも中心となりシリーズをけん引する。古性優作(100期・大阪)は今シリーズはもちろん、中2日で開催される奈良記念でも盟友の脇本雄太と同時あっせん。今年一発目のG1となる全日本選抜競輪に向けて連係の精度をさらに高めていく。

 「前回の決勝は判断が難しかったですけど、ワンツーを決めるならあれがベストな動きだったと思う。自分が1着だけを狙う走りなら、(新田の後ろの)位置を確保するんじゃなくて、そのままついて行って抜けるかどうかだったと思うんですけどね。新田(祐大)さんは余裕がありそうでしたし、もし、脇本さんが浮かされてしまったらって考えたらあの動きになりましたね。やっぱり、連係を重ねていくことでもっともっと呼吸も合ってくると思いますし、精度も高まってくると思うので」と前回の決勝を冷静に振り返り、レースの中で感じたモノを自分の中で消化しながら今開催につなげる。
  
 「和歌山の前くらいからやっと股関節の痛みも消えて、ウエイトトレーニングを再開できるようになりましたけど、今回はさらに負荷をかけられたのでさらに良くなっているとは思います。だんだんと脇本さんの後ろでやれることも増えてきていると思うので。今までの自分だったら、あのまま追い上げられていなかったと思いますし。余裕を持ってついて行けるようになってきているので。今の状態なら(脇本が逃げた時には)番手で別線を止めにいけると思うので。今回も連係するのが楽しみですね」
 
 グランプリを制した脇本雄太は今年に入っていまだに無敗。まさに無双状態の脇本雄太の仕掛けにピタリと付け切ることですら簡単なことではないだろう。それでも前回の和歌山記念決勝で競りを凌いで3/4車輪差まで迫っている古性優作の脚力とテクニックをもってすれば、今シリーズは前回よりもさらにきわどいゴール前勝負に持ち込めるだろう。

細川和輝記者

2023年1月25日 18時30分

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