古性優作が第38回全日本選抜競輪を制す ~高知競輪場~

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古性優作
表彰式で賞金ボードを掲げてポーズを決める
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直線で中割りを狙う守澤太志を1車輪差で振り切ってゴール
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ゴール後に脇本雄太と肩を寄せ合い喜びを分かち合う
ラインの結束力を示して大会連覇を達成

 2月26日(日)に高知競輪場を舞台に行われた『第38回全日本選抜競輪』は大会連覇を目指していた古性優作(100期・大阪)が盟友の脇本雄太の番手から鋭く抜け出してゴール線を駆け抜けた。37回大会に続き連覇を達成。自身4つめのG1タイトルを手に、今年も年末のグランプリ出場権を真っ先に獲得した。
 
 新田祐大が正攻法に構え、単騎の浅井康太が4番手でラインの切れ目に。中団には吉澤純平-香川雄介の即席ラインが陣を取り、脇本雄太は後方7番手に構える。打鐘付近から車間を空けた脇本雄太が2センターで車を外に持ち出して4コーナーの下りを使って一気にスパート。正攻法の構えから慌てて踏み込んだ新田祐大が飛び付き策に出たが、古性優作が冷静なハンドル捌きで対応。3番手の三谷竜生も守澤太志に当たられる前に先に締め込みながら対応して続く。3コーナーから車間を空け始めた古性優作が後方からの気配を察知しながら最終4コーナーから踏み込み直線で抜け出した。
 
 【古性 優作(1着)】
「脇本さんがしっかりと勝てるように走ってくれればと思っていたので。あんなに早く仕掛けるとは思っていなかったですね。本当に選手として信頼を感じましたね。去年(優勝した時は)は近畿から(決勝に乗れたのが)一人だけだったんで、今年は脇本さんと竜生さんと3人で乗れたので安心感がありましたね。(新田が飛び付いてきたが)高知ですし内が有利かなって思っていたんでヤバいなって。でも外を差し込んで回れましたし対応できたと思います。(最後は)自分も結構、脚を使っていたので。後ろから来ているのもわかりましたし、踏ませてもらいました。抜けるかはわからなかったですけど。もう必死でしたね。久しぶりの優勝ですし、良かったですね。脇本さんの後ろはいい思い出も悔しい思い出もあるんですけど。付いていて選手としての格の違いを感じましたね。味方なんですけど、違いを感じました。一発目のG1で(グランプリの)権利を取れたので精神的にも楽になりましたね。ほっとしています。村上(義弘)さんがいなくなって、改めて近畿の選手としての真価が問われていると思うので。その中で結果を出せて良かったです」

細川和輝記者

2023年2月26日 18時21分

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