地元の古性優作大会連覇と節目の300勝を達成 ~岸和田競輪場~

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古性優作
表彰式で賞金ボードを掲げる古性優作選手
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4コーナーからシャープに抜け出しG線を通過
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仲間に祝福され笑顔で宙に舞う古性優作選手
崖っぷちからのスタートながらラインの結束力で頂点に

 6月18日(日)に岸和田競輪場で行われた第74回高松宮記念杯の決勝戦は地元の古性優作(100期・大阪)が盟友の脇本雄太の番手から大会連覇を達成。初日に落車のアクシデントに見舞われたが、持ち前の精神力の強さとファンの声援を力に変えて見事に頂点に輝いた。
 
 スタートでけん制が入り脇本雄太が率いる近畿ラインが正攻法に構える。松浦悠士はほかのラインの動向を窺いながら前中団の4番手に陣を取る。後ろ攻めとなった新山響平が残り2周手前からジワジワと上昇していき先頭に出ようとしたが、脇本雄太が突っ張ってそのまま主導権。佐藤慎太郎のサポートもあって新山響平は6番手に入り、神奈川勢は8、9番手に立ち遅れる。最終1コーナーから車間を空け始めていた松浦悠士が最終2コーナーから反撃にでたが、脇本雄太をリードしていた古性優作が3コーナーで完璧にブロック。4コーナーから一気に踏み込むと直線中を突いてきた佐藤慎太郎を1車身1/2差で振り切ってゴール線を駆け抜けた。

【古性 優作(1着)】
「本当に去年は一人で走って寂しかったですし、今年は脇本さん、稲川さんと3人で走れて安心感がありましたし、リラックスして走れたのかなって。(けん制が入れば前受けからというのは)いつも通りって感じで。新山君が押さえにくるのがかなり遅かったんで、脇本さんのスイッチ入りそうだと思っていたら入ったんで。基本はいつも通りの(前受けから引く)感じだと思っていたんで、突っ張ったのでビックリしました。もう松浦さんがサラ脚で4番手にいましたし、松浦さんと松井君のまくりがとこから来るかなって考えていました。松浦さんがいいスピードできたので、しっかりと止めないとなって。稲川さんにもチャンスがある走りがしたかったので、ああいう走りになりました。初日から状態は良かったんですけど、(一走目に落車してしまい)前検日には考えていなかったところからのスタートになったんで。崖っぷちからのスタートでした。本当にラインのおかげで優勝できたと思っているんで。(表彰式では涙も見せてせていたが)初日から一番人気に推されていましたけど、お客さんにも迷惑をかけてしまいましたし。地元で初日に落車して精神的にもきつい部分はあったんで、お客さんの声でぐっときました」

細川和輝記者

2023年6月18日 18時12分

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