古性優作が「三山王冠争奪戦」を制す ~前橋競輪場~

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古性優作
表彰式で三山王冠を手にした
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②古性優作は④松本貴治と⑦眞杉匠の間を鮮やかに伸びた
自身の状態を見極め強気な攻めでつかんだ優勝

 7月2日、前橋競輪開設73周年記念「三山王冠争奪戦」は古性優作が優勝した。古性は青板のバックで誘導を切ってレースを動かす。赤板を先頭で通過し仕掛けてきた眞杉匠に合わせて踏み好位を確保。眞杉は平原康多との連係が外れたことを確認すると、ペースを緩め、最終HSでは単騎の松本貴治がカマして主導権。追いかけた眞杉が4コーナーで車を外すと、古性は内を突いてⅤロードを突き抜けた。

 【古性優作(1着)】
「(決勝は)とにかく初日の失敗をしないようにと。初日と同じ展開でそのまま続いてもと。同じ失敗はできないので初日の反省を踏まえてレースをした。(先頭に)出た後はどのラインが出てくるか、わかなかったですね。理想は、松本君が行った所でスイッチしてまくれば100点だった。内容は良くないかなと。自分の場合、体調が悪くても組み立てでカバーできる。初日に力勝負をしてダメで自分の現状では組み立てでしか勝機を見出せない。眞杉君が流していて後ろから来るなとは思っていたいけど一人だったので反応が遅れた。意外に脚にきていて、バックで行ける感じがなかった。3コーナーも外を踏む余力がなく、どうなるかなあと。(今回は)勝ち上がりは上杉君がいて、自分の力だけではなかった。基本的に力勝負をしたいが、できない時は今日みたいに組み立てないといけない。その時その時で挑めれば。目指している所はもっと高い所にある。高みを目指してトレーニングを頑張っていかないといけない」

【佐々木悠葵(2着)】
「眞杉君の突っ張りだと思っていたし、自分は緩んだ所から力勝負をするつもりでした。古性さんが斬ったのは予想外で。さすがでした。あとは(仕掛けた)松本さん付いていけばっていうのもありました。フレームを変えて道中は楽でしたが。今回は難しいレースが多かったです」

【松本貴治(3着)】
「残り1周で緩んで仕掛けないと(優勝は)ないと。出し切りました。踏み出しは良かったけど、バックでスカスカした。(後続が)こないでくれと思っていましたね。次のサマーナイトでもいい走りができれば」

小山裕哉記者

2023年7月2日 17時54分

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