渡部幸訓が初日特選を制す ~青森競輪場~

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渡部幸訓
激戦の初日特選を制して表情も緩む
前回の久留米記念から好調で連勝での決勝進出を目指す

 7月2日(日)に青森競輪場で行われたF1ナイターシリーズのS級初日特選は競走得点トップの渡部幸訓(89期・福島)が長島大介を目標に白星をゲット。中3日の疲れを見せることなく2日目以降に弾みをつけた。
 レースは正攻法に構えていた長島大介が後ろ攻めから上昇してきた北井佑季を出させまいと残り2周から激しい踏み合いに。結果的に北井が打鐘付近で強引に叩き切って先頭に立つ。叩かれてしまった長島は4番手の位置で態勢を整えると、最終2コーナー手前から反撃開始。残り2周から踏み合って脚力を消耗していたとは思えぬほどのスピードで逃げる北井をのみ込んで、追走した渡部幸訓がゴール寸前で差し切った。
 「長島が(北井を)出させにようにかなり踏んだんですけどね。それでも出切られてしまったんで厳しいかなって。ホームからのカカリがやばかったんで、もう前で決まっちゃうかなって思ったら凄いスピードで行ったんで。長島がかなり仕上がっていますね。普通はいけないと思いますよ。かなり脚も使っていましたし、逃げていたのが北井君ですし。僕は連れて行ってもらっただけなんで。でも前回からセッティングを変えてみたんですけど良くなかったのでまた微調整します。準決勝はもう少し良くなれば」
 
 準決勝は北井佑季の番手回り。他地区の機動力型との連係が多い渡部は過去に1度だけ連係がある。
 「大宮のF1戦なんですけど一回あります。突っ張ろうとしてかなり踏んでくれて、出られてしまったんですけどすかさずまた叩きに行ってくれましたね。本当に強かった。自分が差してのワンツーでしたけど、ほぼ北井君のおかげなので。また決められるように」
 好目標を得た準決勝もしっかりと勝ち切って連勝での決勝進出を目指す。

細川和輝記者

2023年7月2日 21時51分

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