中本匠栄が涙の記念初制覇! ~久留米競輪場~
来年は地元“熊本バンク”が再開予定!
10月9日(月・祝日)に久留米競輪場で開設73周年記念熊本競輪『火の国杯争奪戦』G3in久留米の決勝戦が行われて、地元・熊本の中本匠栄(熊本・97期)が番手からまくり出た嘉永泰斗をゴール前で僅かに交わしてV。20年9月に共同通信社杯を制してG2優勝していたが、G3はこれが初制覇となった。
レースは固い絆で結束した地元・熊本4車が前受け。中団に単騎の郡司浩平、その後ろに新山響平率いる北日本勢、最後方に山田久徳の初手の並びとなった。正攻法に構えた松岡辰泰が誘導との車間を空けて別線をけん制すると赤板過ぎからぐんぐんとペースを上げて、叩きにいこうとした新山を7番手まで下げさせる。全開で踏んで打鐘を通過すると番手の嘉永泰斗は車間を空けて間合いを取る。最終ホームを通過すると全開で駆けていた松岡のスピードが緩む。すると番手の嘉永は1センターで躊躇なく番手からまくり出る。最後はゴール前で中本が僅かに交わしてゴールした。
「(優勝インタビューで)泣きすぎました。(今年は)苦しかった。色々と試したことがあって良い結果に繋がらない中、そこで得たこと、今までやってきたことを今回出せた。状態としてはやれることをやってきたけど、ベスト、絶好調ではなかった。連日、前と後ろのおかげでここまでこれた。追い込みに変わって追い込みとしてステップアップしてきたわけじゃなく、点数とかで良い位置を回らせてもらっていたから、昨日、塚本君と話したことが今後のプラスになる。優勝できたけど、明日からまた気を引き締めて。課題だらけなので、頑張っていくしかない。(決勝は)ラインとして僕だけが何もしていない。前2人が頑張ってくれた。準決もそうだし、SS相手でいつくるかわからない。付いていかないといけないし、状況も確認しないといけない。びりびりしていました。ゴール前勝負というよりも3番手を回っている以上、嘉永君が番手まくりしたからには来たのを止めようと、仕事しようと思っていた。ギリギリまでまって抜けるか抜けないかの勝負でした。(優勝の確信は)Vを観るまでわからなかった。連日、久留米開催だけど、熊本からも応援しに来てくれている人がいてありがたかった。今の状態で確実に決勝に乗れるか不安だったけど、最高の形で終われた。(20年9月に共同杯を獲って)順番が逆になったけど、良かった。熊本バンクの復活が決まって嬉しい。課題だらけなのに今回気が付いた。ひとつひとつレベルアップしてラインで決められるようにまた頑張りたい」
2023年10月9日 17時53分
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選手詳細データ
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中本匠栄 選手熊本・97期