防府競輪開設74周年『周防国府杯争奪戦』が開幕 ~玉野競輪場~

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古性優作
抜群のレースセンスで別線を翻弄する
今年3つ目のG1タイトルを制した古性優作が登場

 11月2日(木)から防府競輪開設74周年記念『周防国府杯争奪戦』が玉野競輪場を舞台に行われる。S班は5名が参戦してシリーズを盛り上げる。地元勢は大会6連覇を目指す清水裕友(105期・山口)を中心に7名が参戦して一つでも上への勝ち上がりを目指して奮闘する。

 古性優作(100期・大阪)は寛仁親王牌を完全制覇。今年3つ目のタイトルを手に今シリーズに臨む。
 「G1タイトルは狙って獲れるほど甘くはないですし、一つ獲れるかどうかだと思うんですけど。今年はたまたま3つも獲れた。脚力だけじゃなく、展開だったりいろいろなことが噛み合ってくれたおかげだと思うので。前回は3日目まで感触的には良くない中で勝てていた感じですけど、決勝は体幹回りをうまく使えていたと思いますし、出力的にも自転車の進み的にも良かったと思います。清水君とは自転車を降りれば友達ですけど、自転車に乗ったら敵ですからね。今まで5連覇した人もいないですし、6連覇を狙うことは凄いですけどそれを阻止できるように。自分も優勝を狙っているので負けないように頑張ります」
 
 グランプリ出場を賭けた賞金バトルも佳境を迎え、残るG1は競輪祭のみに。新田祐大が京王閣記念を制したことで賞金ランキングを一つ下げて12位となった郡司浩平(99期・神奈川)。残されたレースは今回と競輪祭のみで気の抜けない戦いが続く。
 「前回の弥彦は調子が良い中でも結果を出せなかったので。改めて調子の良さだけでは勝てないなって考えさせられたので。しっかりとレースの流れだったりを読み切って、隙のない走りをしていかないと。賞金争いを意識するならここも大事な勝負だと思うんですけど、競輪祭で勝てるようにって思っているので。前回が終わってからは競輪祭に向けてきつめに練習をしてきたので疲れはあると思うんですけど、競輪祭につながるような4日間にしたい」
 
 新山響平(107期・青森)は賞金ランク9位でまさにボーダー上。10位の新田祐大との差は1000万円を切ったが、7位の脇本雄太、8位の深谷知広との差はさらに少なく数百万円。記念の優勝賞金が500万円と上がっており、今回の結果次第で大きくランキングを上げることも可能だ。
 「寛仁親王牌は単純に力負けですね。久留米で守澤さんに『ダッシュがいつもと違う』って指摘された部分は良くなったと思うんですけど。勝負は競輪祭になると思うので、今回も意識しすぎず、いつも通り走って優勝を狙っていければ。前回で気づけた部分もあってセッティングを変えてみます。基本的にハンドル周りですけど、サドル周りもそれに合わせて変えようと思います」
 
 初日特選は決勝を占う意味でも大事な一戦となりそう。S班の意地ある古性優作や、賞金争いの渦中にいる郡司浩平や新山響平らが大会6連覇を狙う清水裕友の前に立ちはだかる。

細川和輝記者

2023年11月1日 17時00分

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