小林泰正が記念初制覇 ~前橋競輪場~

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小林泰正
三山王冠を手に喜ぶ様子
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ゴール線を一番に駆け抜ける
同期の絆で眞杉匠マークから番手まくりを決める

 6月4日に前橋競輪場で前橋競輪開設74周年記念三山王冠争奪戦GⅢの決勝戦が行われた。

 激戦ムードが漂う中、S班眞杉匠を目標に得た地元の小林泰正(群馬・113期)がバックから番手まくりを決めて優勝。嬉しい初の記念制覇を地元で成し遂げた。
レースは正攻法で構えた眞杉匠が、残り3周で上昇してきた窓場千加頼を突っ張って先行策。森田優弥が赤板で巻き返してくるが、眞杉は出させずに合わせきって残り1周。森田が1コーナーで一杯になると、平原康多は自らまくりを放つ。小林はその動きに合わせてバックから番手まくりを放ってゴール線を1着で駆け抜けた。
 優勝後のインタビューでは「本当にラインのおかげでここまでこれました。同期が活躍する中で、自分だけ(記念を)取れていなかったので、取れて良かった」と思わず破顔した。レースを振り返って「森田君を張りながら出ていきたかったけど、出るのが遅くなって佐々木君が絡まれてしまった。反応が遅れました。声援が多くて凄い緊張した」と後ろの佐々木とワンツーを決められなかったことは悔しかったようだったが、ファンの声援をしっかりと力に変えて優勝をつかみとった。
 小林は次節6月11日から岸和田で行われるG1高松宮記念杯に出場予定。地元記念制覇で弾みを付けて、勢いそのままに大舞台に挑む。

本吉慶司記者

2024年6月4日 18時30分

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