古性優作が切れ味鋭いまくりで初日特選を制す ~富山競輪場~

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古性優作
前回Vのいきおいそのままに白星を積み重ねる
小倉竜二が舌を巻くほどの加速力で前団をひとのみに

 8月29日に富山競輪場で行われた開設73周年記念『瑞峰立山賞争奪戦』のシリーズ初日の特選レースは一番人気を背負っていた古性優作(大阪・100期)が目の覚めるまくりでライバルたちをねじ伏せて2日目以降に弾みをつける白星を手にした。 
 
 車番的に不利な古性優作であったが、号砲とともに勢いよく飛び出して初手で中団確保に成功。森田優弥と新山響平との仕掛け合いを誘うことに成功し、単騎でまくり上げた山口拳矢の仕掛けに乗りながら最終2コーナーから車を外に持ち出すとグングンと前団との距離を詰めていき鮮やかにのみ込んだ。

 「いい意味で予想外の位置が取れた。(森田優弥は)坂井(洋)君が番手に付いているので、カンナ削りで中団を取り合うのかと思ったら、叩き切ってしまった。それで反応が遅れました。ジャン過ぎの2センター辺りで行こうと思ったら、あおりがあった。そしたら(山口)拳矢とまったく同じタイミングに(仕掛けが)なってしまった。(結果的に山口を追走してからまくって)拳矢も(打鐘)4コーナーから踏んでたんで、2コーナーではまだ加速していた。(自分のまくりと)スピードが合ったけど、伸びていってくれた。展開が向いたけど、オールスターの勝ち上がりよりだいぶマシですね。あとは日に日に(トレーニングでの)筋肉痛が抜けてくれれば」
 
 初日特選を走り終えて確かな手応えをつかんでいる古性優作ではあるが、ここからさらに良化していく可能性を秘めている。二次予選は連係実績のある石塚輪太郎をリードして別線に付け入る隙を与えない。

細川和輝記者

2024年8月29日 18時33分

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