古性優作が第9回ウィナーズカップを制す ~伊東競輪場~

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古性優作
表彰式で賞金ボード(正しくは優勝賞金2890万円)を掲げる
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外を踏み込む眞杉を3/4車輪差でゴール線へ飛び込んだ
強烈ブロックで眞杉匠を止めて2センターから一気踏み

 3月23日に伊東競輪場で行われた第9回ウィナーズカップの決勝は、シリーズ3度目の連係となった寺崎浩平を巧みにリードした古性優作(100期・大阪)が最終バックから3コーナーにかけてまくってきた眞杉匠を強烈ブロック。寺崎の余力を考えながら直線で一気に抜け出してG2初制覇を達成。優勝賞金2890万円(※賞金ボードの2980万円は誤りで正しくは2890万円)を加算して賞金ランクトップに躍り出た。
 
  号砲とともに古性優作が飛び出して、寺崎浩平を迎え入れて近畿勢が正攻法に構える。郡司浩平が中団確保に成功して、深谷知広と岩本俊介を率いて周回を重ねる。単騎の眞杉匠は7番手となり、後ろ攻めとなった新山響平が青板のバック線を目掛けて上昇していき、寺崎を叩いて先頭に踊り出る。郡司は赤板付近から早くも巻き返しを狙ったが、合せて踏み込みながら外に車を持ち出した寺崎に張られてスピードが鈍る。寺崎はそのまま新山をまくりに出たが、思うように車が進まず最終バックで前団は団子状態に。単騎で脚をためていた眞杉が最終1コーナーから抜群のスピードでまくり挙げていったが、気配を察知した古性がドンピシャのタイミングで強烈ブロック。外にへばりついていた寺崎の余力を判断しながら最終2センターから外を踏み込んで鮮やかに突き抜けた。

【優勝者 古性優作】
「(寺崎が)どうするんかなって思って見ていたんですけど。浅井さんをどかすか考えて。結果的にどかした方が寺崎が楽でしたね。もう寺崎がどうするかしっかり冷静に。もう寺崎が強いので。寺崎は沈んじゃいましたけど、なんとか残したかったですね。(眞杉のまくりは)見えていましたね。まあまあでしょ(笑)。止めなかったら寺崎にチャンスないと思って。止めたら寺崎にもチャンス出てくるかなって思ったんですけど。寺崎もいっぱい、いっぱいの中で走ってくれていたと思いますし。僕も実際、余裕はなかったですね。今回は僕の状態というよりも寺崎のレベルアップをすごい感じた開催ですね。いままでで一番レベルアップしたなって。寺崎は向上心もすごいありますし、わざわざ大阪きてまで、何かを盗みに来ようとしてきてくれるぐらいの熱もありますし。僕がわかる範囲内で教えたいですし、僕も寺崎に聞きたいこともあるし。お互いがいい風に進んだらいいかなって。感覚的には自力の方が良かったですね。寺崎のレベルアップが一番大きいと思うんですけど。後ろに付いていて余裕がないっすね、前ほどの。言ってもG2なんで。しっかりG1を獲れるように考えたい」

細川和輝記者

2025年3月23日 18時23分

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