高みを目指す小林稜武 ~青森競輪場~

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小林稜武
今年は安定感抜群
S級点を目指して

 青森ミッドナイト競輪は19日(月)に初日が行われた。A級1、2班戦7Rに出走した小林稜武(千葉・113期)は、近況の勢いのままに快勝した。

 レースは、前受けの小林に対して、別線は赤板を過ぎても全く動きがない。打鐘過ぎ4コーナーまで誘導を使った小林が、そのままペースを上げて反撃を合わせ切り、力強く逃げ切った。小林は「突っ張り先行は作戦になかったんですけどね」と、振り返る。「人気になっていたのは分かっていたし、無理に突っ張って駆けて差されてしまったらダメなので」と、2車単1.4倍の一番人気に応えようと勝ちに徹した組み立てを考えていた様子。思わぬ展開となったが、しっかりと番手の追撃も振り切った。
 前検日には、記者に「今期のS級のボーダーってどれくらいですかね?」と、ちょっと気が早いかとも思える逆質問。今期は明確な目標があるようだ。「初めてS級点を狙えそうなんです。そうなると、初日から大事になってきますよね。92点台に乗せたい」。点数を上げるためには予選の1着はもちろん、準決勝、決勝での結果も大事になってくる。「前回は準決でやられてしまっているので、今回は仕切り直し。S級点を取れるように頑張る」。輪界トップの舞台を目指す小林の、負けられない戦いが続く。

熊谷洋祐記者

2021年4月20日 02時53分

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