萩原操が58歳でS級勝利 ~松阪競輪場~

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萩原操
弟子が多く人望も厚い名伯楽

 2021年8月2日、松阪競輪場の第6Rで萩原操(三重・51期)が先行した加藤寛治(愛知・83期)の番手から追い込んで勝利を手にした。

 萩原は勝利した後に競輪中継のインタビューに出演。「加藤君がよく行ってくれた。表(大暁)君も(3番手を)かためてくれていたので安心して走れた。コツコツと毎日(練習を)やっているんでね。チャンスがあればと思ってやっています」と日々の練習の積み重ねが58歳でのS級勝利につながった。

 「(S級最年長勝利で)いろいろ記録って言われるけど、僕の中ではあんまり考えていないんでね。自分が与えられたことを一生懸命やるだけで、それがそういう風につながれば。あとの後輩も追いかけてくれると思う。選手になった時はそんなことを思っていなくて自分でもすごいなと思う。あきらめない気持ちを常に持っている。弱気な部分も出てきるけど、押さえてやっている」と何歳になっても闘争心を失うことはない。

 34年の連続S級在籍最長記録(1984年の1月1日~2017年12月31日)、A級1班最高齢優勝記録(56歳10カ月11日)など、数々の金字塔を打ち立てたレジェンドは9月には松阪記念にも出走予定。「最後の(地元)記念と思って。悔いの残らないように。選んでもらって走らせてもらって本当に光栄。みんなに応援してもらって本当にうれしく思う」と激走を誓い感謝の言葉を述べた。

小山裕哉記者

2021年8月2日 21時22分

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