底力発揮なら怖い中村美千隆 ~取手競輪場~

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中村美千隆
準決は積極策で別線完封。決勝は新人が相手でも脅威な存在だ
フレームがマッチで好調ムード

 11月9日(火)から取手競輪場で開催されているモーニング7『¥JOY×プロスポーツ杯』は11日(木)に決勝戦を迎える。

 深瀬泰我(静岡・119期)と菅野航基(宮城・119期)の新鋭対決に注目が集まるが中村美千隆(兵庫・80期)の存在も忘れてはならないだろう。近況の中村はまくりの決まり手が多くなってきたが、準決は別線の中団争いを尻目に積極策を披露。2着に逃げ粘り決勝進出を決めた。「変に後手を踏むよりはと思って、ああなったら(中団でもつれたら)後ろの北浦弘幹さん(和歌山・77期)がしっかりしているし後手を踏んで大敗するより駆けようと。腹をくくれると思ったから初日より感じは悪くない」と思い切りの良さが出た様だ。

 前期のA級1、2班戦では苦戦が続いたが、今期は降班したチャレンジ戦で好調を維持しコンスタントに決勝へ進出している。「同県の後輩である木村直隆君(兵庫・86期)が降班した時に『これ使って下さい』と言われて使っているフレームが、自分にはしっくりきているんですよ」と話す。中村は現在こそチャレンジ戦で走っているが、元々はS級の特別競輪で走っていた実力者。底力を発揮なら怖い存在だろう。

木村貴宏記者

2021年11月10日 18時30分

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