中川誠一郎が22年ぶりにバンクレコード更新 ~佐世保競輪場~

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中川誠一郎
1月にバンクレコードを更新!!

 1月8日に行われた佐世保競輪FIS級準決勝12Rにおいて、中川誠一郎(熊本・85期)が上がりタイム10秒7を記録し、竹内久人(岐阜・37期引退)が99年9月12日に出した10秒8のバンクレコードを22年ぶりに更新した。

 レースは、九州別線の阿部将大(大分・117期)が先行し、中団に小川真太郎(徳島・107期)らの四国勢で、中川が目標にした山崎賢人(長崎・111期)は6番手に置かれる。最終2コーナーから先まくりにいく小川に対し、バック手前から山崎が猛然とまくりで襲い掛かる。それでも3コーナーで前団を捕らえた小川を逆転するのは厳しいかと思われたが、中バンクを伸びた山崎はゴール寸前で小川を捕らえ、さらに山崎の外を踏んだ中川が驚異の脚で強襲して1着に届いた。

 「(寒い時期の)1月に更新するとはまさかですね。夏場に狙っても出ないですからね。(バンクレコード更新と言う)そこまでの感覚はなかったです。(山崎)賢人に差し込まないと4(着)するかなって思って結構必死に行った感じでした。(山崎の仕掛けは)落ち着きすぎでしょう(笑)。(山崎も個人上がりは10秒9だったが、2、3着権利の準決で)賢人も僕に交わされそうだったので、前を交わさないとと思ったみたいなことを言ってました」

 今年の6月には43歳とすっかり大ベテランの域に入ってきた中川だが、スピードスターぶりは相変わらずだ。前橋、宇都宮と合わせて3場所のバンクレコードを保持することとなった上に、佐世保は山崎の突っ張り先行に乗ってVと新年好スタート。まだまだ魅せてくれそう。

権田浩一記者

2022年1月9日 22時11分

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