注目の新人がデビュー! ~川崎競輪~

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岸田剛
そのポテンシャルに大注目だ!
脇本雄太(福井・94期)に師事する若武者

 7月2日(土)から川崎競輪F2ナイターが開幕する。7月からいよいよ121期が本格デビューを迎える。今節の新人の中で最も注目度の高いのは岸田剛(福井・121期)だろう。

 岸田は養成所時代の第2回記録会で、ゴールデンキャップを獲得した逸材。いよいよ迎える本格デビュー戦に向けて「不安しかないですね(苦笑)」と、初々しく緊張した面持ちで取材に応えた。
 「まだ大丈夫だけど、レースになったら緊張すると思う。養成所では、練習メニューも食事も組まれているので、集中して練習だけに取り組めました。ゴールデンキャップを取れたのはたまたまですけどね。脚質はダッシュなので、カマシが得意だと思う。卒業してからは、トップスピードを付けることを重点的に練習してきました」
 師匠はあの『輪界最強』を誇る脇本雄太だ。誰よりも手本になる背中がすぐそばにあることは、選手人生において最も恵まれたことと言ってもいい。
 「師匠が最近は福井に帰ってきて、一緒に練習させていただいています。他にも、弟の(脇本)勇希君だったり、上杉嘉槻さん。若手を中心に充実した練習が出来てます。街道でしか練習していなかったんですけど、バンクで重ギアを使った練習とか、今までやっていなかった練習をしたり。地区プロの予選でカーボンで走ったら、自己ベストを更新できたし、レベルアップしていると思います。師匠には、特にこうしろって言われることはないけど、相手に踏まされるようなレースはしないようにと言われました。脇本さんがやるような、車間を切って自分の間合いからカマすって感じのレースがやりたい」
 なにかと師匠の名前が先に出てきてしまうことは仕方がないことだろう。それに、どうやらそれすらも自身の力に変えるだけの器は、もうすでに兼ね備えているようだ。
 「ルーキーシリーズの時も、お客さんから『師匠みたいに勝ってみろ』って言われて。まあ、そう言われるよなって。それぐらいやってやりたいなって気持ちになりましたね」
 福井で生まれた大型先行が、ここから競輪人生の一歩目を踏み出す。

熊谷洋祐記者

2022年7月1日 17時54分

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