東矢圭吾が順当に特班を果たす ~熊本市営武雄モーニング~

photo-48962
東矢圭吾
1・2班戦でも快速を発揮する

 9月3日開催の武雄FIIモーニング「サテライト宇土杯」最終日第10レース・チャレンジ決勝に出走した東矢圭吾(熊本・121期)が、番手まくりで後続の追撃を振り切って1着を奪った。この優勝で東矢は、8月奈良FIIミッドナイト、小松島FIIミッドナイトに続き3場所連続での完全優勝を達成し4日付けで2班への特別昇班を果たした。
 武雄の決勝は、東矢、矢部駿人(岡山)、滝本幸正(新潟)の121期3人にラインができての3分戦。1番車を貰って前受け勝負に出た東矢を赤板過ぎに矢部が押さえる。東矢は矢部ラインを出させて3番手に収まるが、滝本もすぐさま上がってくる。一瞬、3番手で併走するような態勢から2コーナーで前団を叩きに出た滝本に東矢は俊敏にスイッチ。打鐘先行の滝本に、東矢、そして叩かれた矢部と121期3人が並ぶ態勢に変わる。後ろのを確認した東矢は溜めて最終2コーナーからの番手まくりで勝負に出る。最後は矢部との一騎打ちとなるも、詰め寄る矢部を4分の3車輪振り切って勝利した。

 「(熊本市営の開催で特別昇班できて)率直に嬉しいです。(前日はプレッシャーがあると話していたが)1回目(の特別昇班のチャンス)よりも緊張しましたけど、寝ることはゆっくり寝ることができました。(レースは)前受けは決めていました。予想していた展開ですけど、滝本が一人で来たので飛び付こうと思いました。後ろを確認したら、後ろがラインではなくて矢部だったんですごい警戒しましたね。出てからは矢部のプレッシャーがすごかったので無茶苦茶踏みました(笑)。1回目よりは(レース内容も)良かったと思うけど、まだまだ未熟な部分があると思います。しっかりレース内容にも気を配って1・2班戦でも特進したいです」

 98期ナンバーワンでS級で活躍する昇太を兄に持つ圭吾は、自身も養成所時代にゴールデンキャップを2回獲得し、4位で卒業したエリートだ。本格デビューするや勝ち星を並べて7月別府FIIナイターで121期最初の特別昇班達成者になると思われたが、“構えてしまった”と決勝は後藤大輝(福岡・121期)を楽に逃がしてしまってまくり不発の4着に。一からやり直しとなったが、そこからまた連勝を続けて6場所でチャレンジを卒業した。121期からは5人目の特別昇班(早期卒業生を除く)を果たし、次走からは一つ上のステージでの戦いが始まる。“すぐにS級に上がってこれる選手”と周囲の評価は高いだけに、立ち止まることはないかも。その走りからはますます目が離せないだろう。

権田浩一記者

2022年9月3日 14時37分

開催情報

ページトップへ