【コラム】GP王者の古性優作がこの一年を振り返る ~四日市競輪場~

photo-53027
古性優作
責任感を持って今シリーズも戦い抜く
競輪と真正面から向き合って己を高めてきた

 11月10日(木)から四日市競輪場で行われる『泗水杯争奪戦』に出場する古性優作(100期・大阪)。昨年末にグランプリ初制覇を成し遂げて、王者としてのプライドを持って戦い抜いてきた。今年最後のG1となる競輪祭、年末のグランプリとまだまだ大事なレースは残っているが、ここまでの戦いを振り返ってもらった。
 
 今年は一発目のG1となる全日本選抜競輪を優勝。地元で行われた高松宮記念杯を単騎で制してここまで2冠と輝かしい成績を残してきたが、決して楽な道のりではなかった。
 「自分が思っていた以上に活躍できた一年でしたね。あっという間っていうのは全然なかったです。競輪と向き合う時間も今まで以上に長かったと思いますし、一日、一日を精魂尽きるまで頑張ってきたつもりなので。自分は脚力があるほうではないですし、ケガをしてしまったり、1月や2月とか苦しい時期もあったんですけど。本当に今までやってきたことが形になった一年だったと思いますね」。
 
 グランプリ王者としてのプレッシャーは計り知れないものがあったはずだが、近畿地区の選手としてのプライドが古性を支えていた。
 「プレッシャーはたしかにありましたけど、今までも近畿地区の先輩の前を走るときは責任感を持って戦ってきたつもりなので。そういう経験があったので(プレッシャーにも)耐えてこれたんだと思いますね。もし自分が近畿地区で育ててもらっていなかったら、グランプリを獲っていたとしても崩れていたかもしれないですね。(村上)義弘さんや(村上)博幸さんたちのそういう(チャンピオンユニフォームを着て戦ってきた)姿を見てきていたので」。
 
 共同通信社杯で落車して左手の指を痛めてしまったが、ようやくケガも癒えて今シリーズは本来のパフォーマンスを披露できそう。次の競輪祭ももちろん大事な一戦であることは間違いないが、まずは目の前の一戦、一戦に集中する。
 「やっと指のケガも治ったんで。ハンドルの握りも良くなりましたね。練習で出力もかなり出せたので良くなっていると思います。前回の京王閣が不甲斐なかったんで、競輪祭もありますけど、まずはしっかりここで頑張りたいですね」。

 今シリーズの初戦となる初日特選12レースは実力者がひしめく一戦となるが、地元の浅井康太と坂口晃輔を背に、二段掛けも可能な関東ラインの好きにはさせない。

細川和輝記者

2022年11月9日 19時01分

開催情報

ページトップへ