決勝進出を狙う芦澤辰弘が総力戦を決意 ~京王閣競輪場~

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芦澤辰弘
久々の決勝の舞台を目指して気力で挑む
4年半ぶりのG3決勝の舞台を目指して奮闘

 8月11日(金)に京王閣競輪場で行われた大阪・関西万博協賛『後閑信一・高木真備 日本名輪会カップ』のシリーズ2日目12レースは北津留翼が断然の人気を背負う中、末木浩二が中団からの先まくりで粉砕。追走した芦澤辰弘(95期・茨城)が直線で抜け出して連勝で準決勝へと勝ち進んだ。
 
 「自分たちが簡単に中団、中団っていうよりは、北津留(翼)さんを(後方に)どういう置き方をするかでした。あの流れがベストだったと思います。あとは末木(浩二)君が竹内(雄作)さんとの(最終)バックのまくり勝負になると。(ラインで)ワンツースリーだし、末木君の動きが光ったレースだった。杉本さんは初日に特選で、(自分が)番手を回してもらった。だから、どういう形であれ、外を踏もうと思っていました」
 
 今シリーズは昼間の和歌山から夜の京王閣へリレー開催となっている。その和歌山には兄の大輔(90期・茨城)が参戦中で、こちらも順当に準決勝へと勝ち進んでいる。
 「アニキが勝ち上がっているなって結果は見ました。Fシリーズなら同日の時間違いで別開催に参加することはあっても、さすがにGレースでは初めてですね。僕も頑張ります」
 
 勝負の準決は11レースに登場する芦澤辰弘は関東地区の目標が不在で、後輩の佐藤礼文を背に総力戦を決意した。
 「後輩の礼文が任せてくれたので。小林(令)君とは別になっちゃいましたけど自分でなんでもします。二人とも(河端朋之も福永大智)もカマシが強い選手なので。一気にカマしたら終わっちゃうかもなんで。後手に回ったら、厳しくなるだろうしそこは考えて。(二次予選を走り終えたばかりで)まだパッとどうやったらいけるかなっていうのは浮かばないですど、やってみます。行けそうな雰囲気はあるんで。最後にG3の決勝に乗ったのはいつだったかな。かなり乗っていないですね。でも結果もそうですけど、自分にも後ろにもチャンスがあるように動きけるように頑張ります」
 
 スピードに自信を持つ河端朋之と福永大智を相手に久々にラインの先頭で動くことを決意した芦澤辰弘がどう立ち向かっていくのか見逃せない一戦となりそうだ。

細川和輝記者

2023年8月11日 22時20分

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