平常心で挑む加賀山淳 ~松戸競輪場~

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加賀山淳
決勝もいつもと変わらぬ姿勢で挑み地元Vを目論む
初日の競走には得る物があった

 松戸競輪場では2日にミッドナイト開催の2日目の開催が行われ、準決勝の第7レースでは地元の加賀山淳(千葉・94期)が打鐘過ぎに叩いて逃げ切った。

 加賀山は「相手のミスがありましたね」とホッとする。決勝メンバーをみると相手の関東勢は永井哉多(東京・121期)-荒木貴大(埼玉・115期)-田村真広(群馬・83期)の布陣。
永井が積極策なら番手も自力型である荒木に有利になってくる。それに対して加賀山は「永井君を倒したとしても、荒木君もいるからね。でも勝ち上がりだから仕方ない。こっちだって小林(裕一朗・千葉・111期)君や坪内(恒・千葉・123期)が決勝に勝ち上がれば逆の展開になっていたかもしれない。それでも頑張ることには変わりはないから。調子に関しては走る分には問題ない」と変わらずの構えで挑むようだ。

 加賀山は「初日(特選)のレースは嬉しかったですね。位置を取って踏んで競輪の競走ができた。得る物がありました」と話す。準決の競走は見ている方としては会心のレースに見えたが初日の競走の方を評価しており選手の思考は奥深い。

 こんな一コマがあった。加賀山はレースが終わると対戦相手だった吉堂将規(奈良・115期)と長い間話し込む。「準決は敵だったけど、レースが終わったら教えてやらないと」。
確かに吉堂は仕掛けるところがあった。加賀山はそこを指摘しており、レースが終われば敵や味方は関係ない。良い一面だった。

木村貴宏記者

2024年4月3日 13時20分

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