番手からVを狙う岩谷拓磨 ~松戸競輪場~
師匠の言葉を胸に番手の競走も勉強する
松戸競輪場では16日からS級シリーズのナイター開催が行われており、準決勝の11レースでは後方だった岩谷拓磨(福岡・115期)が打鐘前の2角から仕掛けて先制。番手の香川雄介(香川・76期)には差されたが2着で決勝進出を決めた。
「2コーナーから行くと決めていました。長い距離を踏めたし出切った後は気持ちだけで。踏み出しは問題ない」。
決勝進出は九州勢は3人。兄弟子の小川勇介(福岡・90期)との連係は間違いないが、宮崎大空(熊本・115期)との連係はどうだろう。
積極性といえば岩谷であるし、別線や宮崎が岩谷の番手に入る考えも無くはないか。
結論は宮崎-岩谷-小川、そこに香川まで加わりラインは4車になった。岩谷はこう説明する。
「宮崎君も頑張ってくれると言ってくれたし、ラインの中から優勝者を」。そこには師匠・吉岡稔真氏の言葉もあったと言う。
「師匠の吉岡さんに『これから、ちょくちょく付く場面もあるから番手の競走も勉強しないと』と言われました。後藤(大輝・福岡・121期)君や梶原(海斗・福岡・123期)君らの番手を回る時がいずれくるかもしれない」。レースによっては当然あるだろう。
先頭の宮崎は「まくりで俺が優勝や」と話していたが、先頭を志願したのなら後手は踏まず先行策とみる。番手の岩谷にV奪取の現実味が帯びてきた。