野田源一が地元記念で奮い立つ ~久留米競輪~

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野田源一
地元で‘‘源さん‘‘が奮起する
地元の野田源一は前回落車から奮起する

 6月28日(土)から久留米競輪開設76周年記念G3『中野カップレース』が開幕する。SS班は清水裕友、新山響平が欠場となってしまい、郡司浩平ただ一人となってしまったが、それでも好メンバーが揃ったと言っていいだろう。地元勢も、牙城を守るべく気合十分。8レースに出走する野田源一(福岡・81期)は、昨年の大怪我を乗り越えて、地元記念へとこぎ着けた。

 昨年のオールスターで落車して、肋骨骨折、肺挫傷、肋間筋損傷の大怪我。150日余りの欠場を余儀なくされたが、ここ最近は本来の姿へと戻りつつあった。5月弥彦、同月伊東を連続優勝。地元記念を最高のムードで迎えるかと思われたが、次の富山G3でまたしても落車してしまう。野田は若干の悲壮感を漂わせながら、現状を説明した。

 「ここに向けて良い流れでトレーニングが出来ていたし、結果も付いて来ていたんですけどね。前回の落車で左肩を痛めて、練習量を落としてここに参加します。まだ痛みはあるし、状態的には良くない。でも、ケガは付き物。自分の失格での落車ですし、むしろ一緒に落車した選手に申し訳ない気持ちがあります」

 万全とはいかなくとも、ここは大事な地元記念。自らを奮い立たせるように、こう続ける。

 「自分で気を取り直して、気合を入れて走りたい。いつも通りの自力自在で、1着を取りにいくレースを心掛けます。気負い過ぎずにですけど、気持ちを入れないことにはどうにもできないので」

 ベテランの野田を、試練が襲っている。ただ、その試練も、己のレーススタイルを貫き通してきた野田なら、『自力』で乗り越えられるはず。ホームバンクで奮起する走りに、注目だ。

熊谷洋祐記者

2025年6月27日 16時47分

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