徳島チームがチームスプリントを初制覇 ~全プロ競技大会~
スタートの失敗をなんとかリカバリー
5月27日に高知競輪場で行われた「第71回全日本プロ選手権自転車競技大会」のチームスプリント決勝は四国地区代表の徳島チームが46秒713で嬉しい初優勝を達成した。15時前から降り出した雨はチームスプリントが行われる頃には止んだものの、雨で濡れた走路でスタートを苦しむチームも多く、徳島チームも第二走者の島川将貴(徳島・109期・S1)が第一走者の久米康平(徳島・100期・S1)との車間が大きく空いてしまい厳しい展開に。それでも最後まであきらめずに必死にモガき、第三走者の太田竜馬(徳島・109期・S1)にバトンをつないだ。
チーム結成から約6年。悲願の初優勝を達成したキャプテンの久米康平(徳島・100期・S1)は表情が緩む。
「まさかの過去一、バラバラのスタート(苦笑)いつもならスタートして島川が横におるんですけど、おかしいなって。でもようそのあとリカバリーしてくれました(笑)もう今のチームを結成して6年すかね。たしか初めてが3位で次も3位。2年(開催が)なくて去年も3位。ずっと3位ばっかりだったんで、結果が出ないならもうメンバーを入れ替えた方がいいかなって声も上がってて。なんとか今回で結果を出せて良かったです。直前に支部合宿で高知に来て練習できたのが良かったっすね。自分のスタートも良くて、いつもより0.4、0.5秒くらい早かったと思うんで。後輩のまさかのサプライズでヒヤヒヤしましたけど良かったです」
レース直後は失敗を恥じるかのように「やってしまいました。もう恥ずかしいっす(苦笑)」足早に引き揚げていった島川であったが優勝が決まってほっと胸をなでおろす。
「スタートで滑ってしまって、かなり焦りました。後ろ見たら太田もちょっと遅れてて…。やばかったっすね。早い順番だったので、このタイムでどれぐらいに入れるかもわからなかったですし、3位に入れればっていいかなって感じで思っていたんですけど。(寛仁親王牌の)特選スタートが初めてなので嬉しいです。(失敗してしまっただけに)ラッキーです(笑)」
太田も前半で脚力をロスしてしまい道中で焦りもあったが、スピードを落とすことなくゴール線を通過した。
「自分も遅れて余分な脚を使ってしまったので、ヤバいかなって思ったんですけど。タイムを見てもしたし、3位に入れればいいかなって思っていたんですけど。まさかです(笑)もういまは(競走得点が)100点しかないんで、(寛仁親王牌の)特選スタートは大きいんで。(特選スタートは)過去に何回かありますね」
2024年5月27日 18時34分
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選手詳細データ
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久米康平 選手徳島・100期