熊本復興へ大きな一歩 ~中川誠一郎が馳せる想い~

photo-5722
中川誠一郎
検車場で笑顔を振りまく中川誠一郎選手
photo-5723
武田双雲氏による“前進”と熊本城

 熊本開設69周年記念競輪「火の国杯争奪戦」GⅢin久留米は10月24日(木)~27日(日)の日程で久留米競輪場で開催されている。浅井康太、村上義弘のS級S班2人に、賞金ランキング9位(10月23日現在)でグランプリ出場権争いの渦中にいる松浦悠士など、豪華メンバーが揃う中、初日特選は連覇を狙う熊本のエース・中川誠一郎が最後方からの大まくりを決めて最高の滑り出しを決めた。
 好スタートを切った中川に、平成28年の熊本地震で大きな被害が出て本場開催が中止となっている熊本競輪場について尋ねると、「(競輪を開催できるのが)早くて再来年になると聞いています。今年の年末から工事が始まって、1年半くらいバンクが使えなくなる(予定)。そうなったらどこか他のバンクへ練習にいきますよ。熊本バンクが生まれ変わるのだから、辞める(引退する)なら新しいバンクを走ってから。それまでは頑張りますよ」。
 今シリーズのテーマである“前進”は、熊本競輪場の復興への道を一歩ずつ着実に歩んでいく決意の表れに他ならない。

本吉慶司記者

2019年10月24日 19時11分

開催情報

ページトップへ