野口裕史選手千葉Ｓ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　ハンマー投げ日本王者の肩書きを引っさげて、輪界入りした野口。その潜在能力は誰もが認めるが、Ｓ級で大きな壁に直面している。
　「練習は強いとか、脚はあるとか、みんなに言われます。でも、それって技術がないってことじゃないですか」
　Ｓ級初戦の９月小田原は９８３着。さっそく厳しさを痛感した。
　「最終日は先行できて、後ろ攻めのイメージはできた。でも、前からだと何もできなかった。Ａ級だとワンテンポ遅れても出られたけど、Ｓ級だと車間が空いたりしてタイミングがなくなってしまう」
　２場所目は、10月千葉記念in松戸。２勝を挙げたが、決まり手はどちらもまくり。納得のいくレースは、ここでもできなかった。
　「全然ペースが分からなかった。いろんな人にいろんなことを言われました。踏むべきところと、流すべきところ。自分がどれくらい踏めば相手に合わせられるのかも分かっていない。終わって言われてみればそうだよなと思うけど、走っている時はわけがわからなくなっていた。Ａ級だと、本当にざっくりしたことしか考えていなかった。いつ仕掛けようかなとか、それぐらい。そんなもの作戦じゃないって気付かされました」
　「技術不足」を改めて感じたこのシリーズ。得たものを糧に、野口が壁を壊す日が待ち遠しい。
　「この４日間で、こうしたらいいのかなっていうのが、ちょっとずつ体に入ってくる感覚がありました。焦りはないし、今は勉強するしかない。ただ、確実に言えるのは、Ｓ級で走っている今の方がおもしろいってことですね」

2018年10月18日更新

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