勝機は逃さない
-
- 的中率
- 27%
-
- 回収率
- 65%
細川記者
大会連覇を狙う2松浦が準決勝でも呼吸を合わせた9犬伏のポテンシャルを最大限に引き出して別線を迎え撃つ。
「けん制が入ったら前でもって思ったんですけど、北か南関が出るかなって思っていたので」。準決勝後の共同インタビューで2松浦が一言目に発したこのコメントにすべてが集約されている気がする。前を任せたのはビッグ初出場中の9犬伏で、経験不足は否めない。しかも相手は大舞台でも連係実績のある眞杉匠-平原康多の関東勢。ナショナルチームの小原佑太もいる中で、前受けはかなりのリスクがあるように思えたが、「選手紹介のダッシュで小松島記念の時とは違うなって思ったので信頼していました」と2松浦には勝算があった。しかし9犬伏のポテンシャルはいい意味で2松浦の予想を裏切った。「ホームのダッシュが凄くて本当にギリギリ。あと1、2キロ出ていたら千切れてしまったかもしれない」と舌を巻くほどだった。「かなりいいメンバーが揃いましたけど、チャンスはあると思うので」と嬉しい誤算も大会連覇への後押しとなる。
ここまで連勝で勝ち上がってきた1新田のスピードには目を見張るものがある。しかしながら別線はそんな1新田を後方に置きたい気持ちで一致しているだろう。6岩本や8山田が中団を求めて切り合うことも。そうなれば9犬伏のスピードが最大限に生きるカマシが決まりそうで、番手を回る2松浦がカカリと余力を判断して鋭く踏み込む。